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涼宮ハルヒの憂鬱で百合

1 :名無しさん@秘密の花園:2008/01/24(木) 16:12:18 ID:xuWSMW0L
どうしてなかったんだ

20 :長ハル エンドレスエイト篇(1/3):2008/01/30(水) 03:18:56 ID:yoESKfgg
9月1日が来ないことに気がついたのは、わたしだけのはず。
9月1日午前0時となるはずの時間流は、8月17日午前5時に至るものとなっていた。
おそらく、彼女が8月17日に目覚めたのであろう時間。
情報統合思念体にリンク.結果を人の言葉に翻訳すれば、興味深い現象につき
事態が収束するまで観測せよという指令であった.
そしてそれは、わたしが彼女と、2回目の夏休み最後の二週間をすごせるということ
でもあった。
午前10時、前回と同じ時間に、彼女から電話がある。
「有希?今日、時間あるわよね」
「ある」
「じゃあ、みんなでプール行くわよ」
「…わかった」
彼女の言葉も、わたしの応答も同じだった.やはり、二人きりでなく、SOS団でプールに
行くという連絡であった.集合時間を聞いて、それで前回同様電話が切れるかと思って
いたら、そこから少し違った。
「ひょっとして、二人だけの方がよかった?」
「?」」
わたしが考えている意味でいいのか。それを考えているうちに
「だって、返事するまで間があったじゃない.もしかして、二人きりの方が
よかったのかなって期待しちゃったわ」
彼女は、顔を赤くして、体温を0.6度ほど上昇させて喋っているのだろう。
そんな様子が、用意に推測できる.
「次は、ふたりでがいい」
電話越しに、彼女にそう伝える。彼女を独り占めする.彼女に、わたしを独り占め
させる。この二回目の夏休みでは、そんなことが起こるのだろうか。

だが、彼女と二人だけでプールに行ったのは、10803回目の8月18日と、13512回目の
8月18日の2回しかなかった。
わたしと二人だけですごすことより、無意識にSOS団そのものとすごすことを、彼女は
選んでいたのだろう

21 :長ハル エンドレスエイト篇(2/3):2008/01/30(水) 03:19:57 ID:yoESKfgg
二人きりではなかったものの、繰り返される二週間の中で、わたしは毎日、彼女と
すごしていた。8月21日の天体観測のあと、毎回朝比奈みくるにもたれて眠っている
彼女を見るたびに、毎回胸の奥で何か荒々しく起き上がって来る感覚があったが、
それは客観的事実に基づかないため観測結果とは言い難く、ゆえに情報統合思念体への
転送を必要としないと判断され、そのために毎回、転送しない情報として蓄積される
その感覚の記憶ばかり増大し
…15000回も繰り返し、朝比奈みくると寄り添って眠る彼女を見てしまうと、
わたしでもいささかの混乱を期するようだ.朝倉涼子が暴走したのは、彼女の派閥の
指示というよりも、案外こういう原因であったのかもしれない。
わたし以外の三人は、7000回目前後の8月20日から、この時間流の円環に気付き始め、
9月1日午前0時に至る方法を模索し始めていた.
だが、わたしは、この時間流の繰り返しがおわるまで、事実を観測するのみだ。
いや、それは違う。
当初は、彼女とわたしが接点を持つ可能性がある期間として、地球の時間で3年間が想定されていた.
たったの1095日。その期間を800日以上をのこしているにもかかわらず、
もうおよそ21万日、彼女と一緒にすごしているのだ.
唯一不満があるとすれば、二人だけですごした時間が、その21万日のうち、2日しか
ないということだけだった。
それでも、2週間あれば、彼女との距離は少しづつちかづいていく。
最初は、帰りに送ってもらうだけであった。そして、歩くときの距離が近づき、
手が触れるたびお互いの歩みが止まり、やがて彼女に手のひらを捕まれるようにして
手をつなぎ、そして、お互いに指をからめて手をつなぐようになっていった.
このまま進めば…いや、残りの日数を計算すれば、これ以上すすむことはないだろう。
8月31日がくれば、その次は8月17日が来る.そうすれば、また帰りに送ってもらう
ところからやり直しだ。そして、互いの指を絡ませたところで、8月17日がやってくる。

22 :長ハル エンドレスエイト篇(3/3):2008/01/30(水) 03:20:48 ID:yoESKfgg
15498回目にして、その繰り返しを脱する可能性が生じた.
それは、8月31日に、夏休みの宿題をまとめて処理することで、彼女の思い残しを
なくして9月1日をむかえようという思いつきであった.
その作業がおわって、また帰り、彼女に送ってもらうことになった。
しっかりと手を繋いで、マンションの前までたどりついた。
本当は、これで時間流がどう変化するかを観測するのがわたしの役目だ.事象に
手を加えることは許されていない.
それでも、わたしは、彼女と手をつないて歩いた、その先を知りたいという願望を
優先させた。わたしにそうさせたのは彼女.彼女がしたことだから、わたしが事象に
手を加えたわけではないはず。
「明日は、部室でまっている」
爪先立ちで、彼女の耳元に口を寄せ、そう言った.
「わ、わかったわよ。明日、部室でね。有希のことだから大丈夫だと思うけど、
ちゃんと遅れずにきて待ってなさいよ」
彼女の顔は赤く、体温が上昇し、声はいささか上ずっていた.
手を離して、彼女の背中を見送る.いつもより歩きかたがぎこちない.
きっと、今日が終わったら9月1日の午前0時が来るはず.
わたしはそう確信していた.

そして、9月1日の午前0時がきた。

23 :前スレ853:2008/01/30(水) 03:23:54 ID:yoESKfgg
まず、ageちまってスマソorz

今回は長門視点で、「暴走」収録のエンドレスエイトに
話を割り込ませてみました。
長門視点はやはり難しいですね。

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