【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(11)
- 1 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 01:11:24 ID:1hARB5o+
- _
,.'´ `ヽ γ'´ ̄ソへ
i Lllノリリ)」〉 ((l√ノ川リ/
| l ^ヮ^ノ| i| ゚ヮ゚*レノリ せっちゃんはウチの婿
ノ⊂||卯リつ?⊂广y/√つ
ーく/_|〉┘ ^λ/r \
し'ノ /从_ト ミノ
過疎防止のためにもSS、イラスト、投稿された作品の感想、語り合い大歓迎 むしろエロカモン
原作の早売りネタバレは厳禁です。ネタバレ解禁は水曜日の午前0時から。
基本的にsage進行です。 このせつ情報どんどん下さい。
容量が480Kを越えるか,レス番が980を越えたら新スレを立ててください。
前スレ
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(10)
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1201616765/
まとめサイト(管理人:虚武僧様)
http://tonkachi.yu-nagi.com/
このせつスレ専用うpロダ
http://www3.uploader.jp/home/konosetu/
- 2 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 01:11:45 ID:1hARB5o+
- [各種データ]
麻帆良学園中等部3年A組13番 近衛 木乃香
1989年3月18日生 (巳年・うお座) AB型
好きなもの:占い&オカルト、料理
嫌いなもの:あんまりない
所属:占い研究会、図書館探検部
備考:学園長(関東魔法協会会長)の孫、
関西呪術協会会長(近衛詠春)の娘(オヤジは元「悠久の風」のパーティ「赤き翼」のメンバー)
声優:野中 藍
麻帆良学園中等部3年A組15番 桜咲 刹那
1989年1月17日生(巳年・山羊座) A型
好きな物: 剣の修行。木乃香お嬢様(?
嫌いな物: 曲がったこと おしゃべり
所属: 剣道部
備考:京都に伝わる神鳴流の使い手にして、陰陽道にも通じる剣士・烏族ハーフ
声優:小林 ゆう
- 3 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 01:12:21 ID:1hARB5o+
- 関連スレ
【ネギま!】13番 近衛木乃香萌えスレ15【4位】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1208365161/
【ネギま!】15番 桜咲刹那萌えスレ24【地鶏】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1197223251/
魔法先生ネギま!エロパロスレ29
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1205935430/
【ネギま!】ちうとザジに萌えればいいんじゃね?28
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1203688692/
魔法先生ネギま!百合総合スレッド
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1178010068/
【ネギま!】龍宮真名・長瀬楓百合専用スレ2
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1182943918/
【ネギま】宮崎のどか・綾瀬夕映スレ【みやあや】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1174375659/
【ネギま!】高音・D・グッドマン、愛依スレ
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1124628974/
- 4 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 01:13:49 ID:SoUWhT8P
- 乙です!
- 5 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 01:14:37 ID:1hARB5o+
- 引き続き超大作支援ブヒ
勿論普通の作品も。
こちらへの投下は前スレが埋まってからの方が良いと思われ
- 6 : ◆AIo1qlmVDI :2008/04/23(水) 08:35:18 ID:KaJJBM6u
- 新スレ乙なのです、あうあう。
前スレ及び前々スレでは好き勝手やって申し訳ない!新スレでは仄かに自重しつつ長編進行に全力を傾けます><
スレ番号がちさめたんの出席番号になる前には完成させるぞ…!
投下場所はここでいいみたいなので住人様のお言葉に甘えさせて戴きます。
ちょっと質問なのですが、このせつがガチであれば他のキャラが男女カプになっても構わないですかね?百合板なのでそれも避けるべき?
- 7 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 09:26:12 ID:p51ri2Ob
- 小林ゆうxあいぽんのラブラブ番組
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2185798
- 8 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 11:46:35 ID:SoUWhT8P
- 濡れ場の描写が直接無けりゃ大丈夫じゃね?
心配なときは投下前に
注意書き入れると良いよ。
- 9 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 19:55:28 ID:RdqCdRwu
- 今からでも修正が可能ならば百合カプにしてほしいところ
- 10 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 21:34:29 ID:LCODVnkG
- 男なんていらないんだよ!
- 11 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 22:20:56 ID:fKJuZNHd
- >>6
このせつさえまっとうに成就してくれれば、
ネギ辺りが暗躍しても許す。
…………って境地には、いまだ至れず。
えーと、直截な描写をせず、におわせる程度ならいいんじゃないでしょうか。
さておき、続き期待して待ってます。
このスレの住人に、書き手に、このせつに幸あらん事を。
- 12 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 07:53:27 ID:HkRefaQF
- おまいら分かりやす杉w
- 13 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 15:10:42 ID:r3AZr/C1
- ストーリーに必要なら>>11で
カットしても問題ないならカットして欲しいかな。
- 14 : ◆GvbCrZA3mg :2008/04/24(木) 18:52:55 ID:kZBcgFtY
- 新スレ乙、です。
このスレでも皆さんのSS等が活躍できるよう、心より願っています。
前スレからお世話になっていますが、此方でもよろしくお願い申し上げます。
- 15 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 21:13:29 ID:vNed/L3J
- 好かれてる男キャラはいないのか…
- 16 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 22:23:49 ID:czlsPhbf
- >>15
別にネギやコタローは嫌いじゃない。
が、百合話でのメインの娘達の間に割り込まれるのは困る、当て馬にせよお邪魔虫にせよ。
……って人もいるんじゃないかな、少なくとも自分はそのクチ。
- 17 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 01:43:14 ID:TB6KuM7j
- 年齢詐称薬があるとはいえネギは小学生高学年、コタもいってて中1てとこしょ?
恋愛からめるのは無理あるわー。
タカミチ、詠春あたりだと今度は中3の娘っこ相手しょ?
これもまた違和感覚えるわ。
こうして考えると適正年齢の男がいないんだよな。柿崎には彼氏いるようだが。
とはいえ百合がそもそも無理あるだろって言われたらぐうの音も出ないので好きに書いてくれていい。
スルーするなりなんなりこちらも好きにするだけだしな〜。
- 18 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 07:26:23 ID:v4I/F5IC
- ネギは薬で16歳になってるらしいけどな。アスナより年上なのは確か。
まぁ単に男女ペアスレ違い…つか板違いなネタだからよく考えれと。
よく考えてるからここでわざわざ聞いたんだろうけど
- 19 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 13:03:29 ID:BDQoxp3Z
- ネギはダメ、コタは許す
- 20 : ◆AIo1qlmVDI :2008/04/25(金) 14:58:08 ID:AmNEzGgH
- 百合板で野郎ネタを振って申し訳ない…この板の住人やSS書きになったのが割と最近なので空気読めてなかったですたい><
とりあえずそっち方面で男女を組ませるのはやめておきます。
ちょっとだらしないおっさんと中高生女子の組み合わせが好きでしょうがないんですが恋愛絡みじゃなくて信頼っぽい空気の高畑×ちさめもNG?まあ、だらしないキャラ高畑は捏造設定ですが…
ネギは中の人があの人じゃなかったらコブラツイストなくらいなので(多分)出しません。
コタは中の人があの人なので若干出したいような…。
- 21 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 16:22:48 ID:nYVv8Nfg
- 流れ切ってスマソ
アニメで1番このせつ分補給出来るの何話?
- 22 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 20:48:32 ID:Igc7Y/RM
- 1期の21話か22話
ごめんどっちかは忘れた
- 23 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 22:56:44 ID:Q3j2KWXT
- 修学旅行かつ伝説のあれですね。分かります。
- 24 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 23:44:36 ID:rV+jpJ1I
- あと1期の電車の中のこのせつは泣ける
- 25 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 00:18:07 ID:5nPR9rgo
- >>21
二期の18〜19話辺りにも何かあった希ガス
作画と展開にアレルギーが無ければの話だけど。
- 26 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 20:45:48 ID:M8qsgD6p
- 過疎だな……
- 27 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 21:32:26 ID:Qbc2ul44
- だってまだ前スレ埋まってないし。
前スレでヤンデレせっちゃんSS投下されてますたwww
- 28 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 21:38:58 ID:5Mg185S0
- ヤンデレってどういう意味?
- 29 :名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 21:43:04 ID:Qbc2ul44
- ググってちょ(´・ω・`)
ちょっとメンヘレな感じ?あれっパラノイア?
うまい説明が浮かばないYO!
- 30 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/01(木) 02:47:10 ID:W16/Ku8p
- 前スレでギリ投下できなかったので続きを此方に投下します。
梅のつもりが溢れてしまったです…。
此処に謝罪を。
申し訳ございませんでした。
では、続きをどうぞ…。
- 31 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/01(木) 02:48:22 ID:W16/Ku8p
- というかイチャイチャとかって…、やはり、こう、性別も関係も…
「だ、だめですよ、こんな顔しても、ダメな物はダメです」
お嬢様に悪いが全否定して理性をフル回転させてお嬢様を止めなくては…。
「…せっちゃん…ウチのこと嫌いなん…?」
…お嬢様、そういうことじゃなくてですね…。
「此処が危険だからですよ、お嬢様のことは好きですから…」
多分こんなに恥ずかしいことすら今ではこうしてさらりと言ってしまえる…
って待て、さらりと告白して抱きつかれてるし…。とりあえず…。
「此れ着てください…其の侭では流石に…」
す、と自分用のローブを渡して…。
一時的ではあるものの、札で媚薬の効果を薄める。
「………ん」
悲しそうな顔をしながら受け取って羽織る姿を見れば、ため息。
……本能は未だヤバい状態なので気を抜けないが…。
………さて、どうしたものかな。
「せっちゃん…?」
無闇に走ったせいか、街がどの方角かもわからなくなってしまった…。
飛ぶ…しかないか……今居る場所が把握できればいい。
それに此処は魔法世界、翼人など珍しくあるまい。
「せっちゃーん?」
「あ、はい!?」
どうやら考え込んでしまったらしい。
「街についたらでもええ、イチャイチャさせて…な?」
…街の宿が取れ次第、私は食べられる運命のようです…。
- 32 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/01(木) 02:51:43 ID:W16/Ku8p
- これで終了です、本当に申し訳ございません。
前スレと一緒にご賞味ください。
失態を晒すとは不覚でしたが…。
では、引き続き応援してくれる住人に期待しながら…。
乱筆乱文、前スレからの梅失敗、失礼しました。m(_ _)m
- 33 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 12:23:38 ID:ywjB/18u
- 投下GJ&乙、そして前スレ埋乙でした。
前スレとせっちゃんの貞操に冥福を…………ってもっとまともな言い方は無いのか自分。
さておき、街に着いてからどうなったかを知りたいと思うのは贅沢でしょーか!?
- 34 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 20:57:56 ID:8BX+D1j0
- >>32
GJ&埋め乙です。
>>33
狂おしく同意
続きどこかたのむ
- 35 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/02(金) 23:38:36 ID:KCZUlcIf
- 少し答えさせてもらいます。
>>33-34
そうですね、気力があり次第街行った後を書かせて頂きます。
暫くかかるかもしれませんが必ず投下致します。
ではまた。
- 36 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 00:07:18 ID:EY3uHf1/
- >>35
返答ありがとうございます。
気長に待たせて頂きます^^
- 37 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 14:26:47 ID:RGNiksG4
- >>35
SS面白かったです!
えー、・・・スレの常連ではない、ということなのでウザいかもしれんがひとつ。
刹那の独り語りが多いが、すこし地の文などで補ってみるといいと思う。
説明っぽく感じて、少し違和感が残る気がする。
それか、セリフでカバーでもおけ。
発想とか構成とか、すごく面白いからもっと腕を上げて欲しいんだぜ。
保管庫とかでネ申さまのSSから勉強ってゆうのもいいと思う。
エラそうなこと言ってすまない。
続きかなり期待してる。
- 38 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/03(土) 19:30:28 ID:7wJem7AJ
- 少しお答えします。(少しではなくなるかもしれませんが…)
>>37
お褒めに預かり光栄に存じます。
そうですね、少し以前から作風が変りましてね…。
セリフでもなんでも少しずつカバーしようと思います。
どうなるかは、また予想できませんが。
そうですね、少しずつですが此処で精進させていただきます。
そういえば保管庫を覗くと過去の私の作品が残っていて驚きました。
こんなのも書いていたなー、なんて思い出しました。
いえいえ、参考になりました。更に精進していきます。
ではでは。
- 39 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 01:42:16 ID:R0z268bk
- ここは2chなんだからもう少し砕けた感じでも問題ないと思うぞ
- 40 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 23:24:44 ID:N11L934K
- 萌えが足りない。最近MAD作品もあがらないし、原作も出番ないし。
皆どこでこのせつ分補給してるの?
- 41 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 23:42:51 ID:T0/kuYXi
- >>40
俺も知りたい
- 42 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 00:23:25 ID:UNOk4MBE
- 脳内妄想www
この間こんなのが浮かんだ。
せっちゃんがなんかの魔物呪い?か何かで犬にされる。
↓
このちゃんに拾われる。kのときせっちゃんは行方不明(T^T)
↓
このか「なんやこのワンちゃん,せっちゃん似とるなぁ。」
↓
せっちゃんは呪いを解く方法が分からず,木乃香の忠犬になることを決意!!
↓
必死に木乃香を守り抜いた忠犬せっちゃん
↓
涙涙のお姫様のキスでせっちゃんの呪いが解ける!!
↓
何とか無事ハッピーエンド
という不思議系のSSを書いてみたいとオモタ。
脳内では物語になってるのに,文字にすると‥‥。
ほんとむずかすぃわ〜。
- 43 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 00:35:36 ID:DJJm8LHw
- >>42
それだけでも補給された気分
- 44 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 01:13:52 ID:UNOk4MBE
- 贅沢言うとそんな奴書いてほしいゾwww
職人さんよろしくっぅぅぅ
- 45 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 03:20:22 ID:yvBtGx/B
- >>42
犬の間にこのかのせっちゃんへの思いを聞いちゃったり、抱きかかえられたまま
一緒に眠ったりで、せっちゃんがあわあわするんですね。分かります。
- 46 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/06(火) 05:33:31 ID:xWuJ14Mx
- 近況と答えを。
以前の梅の続きを書く傍ら、>>42のネタでSSを書いています。
木乃香が猫になったというネタを以前書いてたのを思い出しながら、ですが。
近況報告終了。
>>39
砕けるとどうも何か忘れてしまいそうで、こんな口調になっています。
以前が砕けすぎた、というのもあるかもしれませんけどね。
>>40-41
私は漫画の読み直し、過去ログ等で補給しています。
>>44
了解しました、なんて言うと職人気取りとか言われてしまうでしょうか?
現在同時進行執筆中なので、暫くお待ちください。
>>45
ネタのイメージが膨らみました、ありがとうございます。
ではでは、乱文失礼しました。m(_ _)m
- 47 :42:2008/05/06(火) 16:09:51 ID:UNOk4MBE
- wktkして待ってるよ!
気取りなんてとんでもない。職人だよあんたは。
ちなみに前に投下してたって言うけどどの作品の作者なんだい?
記憶リンクしてもらえると,助かる。
ついでに長編作者さまもwktkして待ってるよ!
指先包丁で切ってしまってタイピングがつらい今日この頃。
マジでこのちゃんに癒してほしい。
- 48 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/06(火) 16:59:00 ID:xWuJ14Mx
- お答えを。
>>47
ありがとうございます。
そういっていただけると、助かります。
以前は「零」と名乗っていた、と言えば解るでしょうか。
過去スレの番号3番の後半ぐらいに少しだけ投下させていただいていた者です。
トリップとか違いますけど、間違えなく私の投下した物です。
指先、早く治るといいですね。
ではでは、続き書いて来ますね。乱文失礼しました。m(_ _)m
- 49 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 19:24:50 ID:UNOk4MBE
- 管理人さん乙です!
- 50 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 23:40:35 ID:K/vE+T8B
- まとめサイトいいとこで以下投下待ちって・・・・・・おいって自然とつっこんじゃうんだけどw
最後まで書いてくださいよぅ!
- 51 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/07(水) 08:35:52 ID:5yeqzr8o
- 時間掛かりそうなので適当に作ったSS投下します。
…流石にオリキャラとかないと難しい!!(出ないように出ないように省略とかしまくってます)
>>42のネタの方はこのちゃんとせっちゃんの入り乱れ視点だし…!!
まぁ、ちょっとだけこのせつ分を補給してください、な意味で
1中途半端ですがこれが単品です、続き書く気はないので他の職人さんでも一般の方でも妄想して補給できるような仕様です。
2微妙にせつこのです、ガチこのせつでないとダメだ、と言う人はスルー推薦。
では次から投下しますが…短いです。
- 52 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/07(水) 08:36:21 ID:5yeqzr8o
- 行きたい場所。
あるなら教えてください。
私もついていきます、お嬢様。
―――最果てまでも。
今日はお嬢様とのお出かけの日。
きっかけは、お嬢様が映画を見に行こう、ということだった。
願っても無い事だった。本当は飛び上がって喜びたいぐらいに。
近くに居れれば幸せなのに、話すだけでも天に昇る気持ちなのに。
それはまるで…まるで…
「デート…じゃないですか…」
呟いてしまって、我に返る。こんな所を見られるわけには行かないな。
昨日から用意してある新しい服を着て。
…いざ、お嬢様の元へ…!!!
- 53 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/07(水) 08:36:51 ID:5yeqzr8o
- 外は雲ひとつすら見当たらない晴天。
行楽日和、というのだろうか。
暫く待ち合わせ場所に待っていると、お嬢様が駆け寄ってきた。
…実に女の子らしい初夏とマッチしたワンピースを着ていらっしゃった。
流石お嬢様、何を着ても似合ってらっしゃる…。
「おそくなってもーたぁ…堪忍!!」
「大丈夫ですよ、慌てなくてもよかったのですが…」
…まぁ、一時間前にきてしまった自分がいう言葉でもないが。
「う、うん、そう、やね…え、と…」
何故かお嬢様も戸惑っている…?よく見ればお嬢様の頬が赤いような…?
まぁ、いい。
お嬢様と今日は思いっきり楽しもう…
そう、決意した瞬間だった。
- 54 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/07(水) 08:39:41 ID:5yeqzr8o
- はい、みじかーい。
では乱筆乱文乱作?失礼しました。m(_ _)m
- 55 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 09:49:41 ID:3zYt9ixr
- >>54
GJ!しっかり補給させて頂きました。
- 56 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 17:50:22 ID:n3cbudWV
- 「ぁ、あの、せっちゃん。ちょっと言いにくいんやけど……」
木乃香お嬢様は、黒い艶やかな髪から覗く耳まで赤くして、うつ向いていた。
なんだろうと、木乃香お嬢様へ体ごと向き直る。
「あ、あんな、ちゃ……」
瞬間、春の名残を思わせる強風が私の顔を叩いていった。
「ひゃ!」
木乃香お嬢様のサラサラの髪が、ふわふわのスカートが、木乃香お嬢様自身が、流れるように私に向かってやってくる。
あ、もう少しで見えそうなのに。と純情少年のような思考に捕らわれつつも、木乃香お嬢様の肩をしっかりと抱き寄せた。
今お風呂に入ってきたのだろうか。いつもより強烈なシャンプーの香りが鼻孔をくすぐっていく。
「大丈夫ですか?」
「……」
暫し、沈黙。
本当にどうしたというのだろう。私の心臓の都合により早く離れて頂きたいのだが、支えられた体制のまま動こうとしない。
もう一回呼びかけてみる。
「おじょっ、しゃま?」
見事に噛んだのはいいとして、あまりにも反応の無さに不安が募ってきた。
というより、木乃香お嬢様の肩が……震えている?
「このちゃん、どうしたん?」
そっと体を離し顔を覗き込むと、木乃香お嬢様はいつも倒している鬼のような形相で黒いオーラを放っていた。一気に火照った体に寒気が吹き抜ける。
私の視線に気がついた木乃香お嬢様は、目をいつもより丸め、直ぐ様目を細めた。
いつもの、笑顔だ。
だが、まだ寒気が収まらない。
「せっちゃん、ありがとう。ちょいここで待っててなゴキブリ退治してくる」
「ご、ゴキ?」
満面の笑顔を私に残したお嬢様は、踵を翻し元来た道を歩き出した。小さな鞄から、ハートの杖を取り出しながら……。
今冷静になって気がついたが、よく知っている気配が3つ、車の陰に隠れているようだった。
初心者用杖が見えてますよ、綾瀬さん。
あぁ、お嬢様たちは本当に仲がよろしいのですね。部活で助け合い、お互いを信頼しあっている。
だから木乃香お嬢様も本当の顔を見せられると……。
小さい背中からどこまでも続く青空へ視線を映し、お嬢様をもっと知りたいと心に決めたのが、デートの始まりだった。
- 57 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 20:13:12 ID:DSpivr7Z
- ゴキブリワロタww
- 58 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 22:09:41 ID:TpR7g1o2
- wktkkkkkkkkk!
- 59 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 03:55:21 ID:GV9VqddA
- 俺の妄想では、ハルナが木乃香の恋を応援しつつも邪魔な役割に必ずなるんだよな。誰か続き書いて。
- 60 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 00:34:39 ID:4Z99j8CJ
- ハルナ「刹那さんに今日何日なのか、しつこく聞いてみな。できれば五月蝿い場所がいいかな」
このか「ウチが?」
アスナ「ハルナ、また何か企んでるんじゃないでしょうね」
ハルナ「違うわよ、普段滅多に拝めないもの見たいと思わない?」
このか、アスナ「……?」
休み時間の購買部。
こ「なぁ、せっちゃん。今日何日だっけ?」
せ「えっと、九日ですね」
こ「……え?周りが五月蝿くてよう聞こえへんかった。何日?」
せ「九日です!」
こ「せっちゃんごめん、もっかい」
せ「こーこーのーか!」
こ「……も、もう一回///」
せ「(耳元で)こーこーのーか!」
パル「見て、木乃香の顔真っ赤。滅多に拝めないわよ」
アスナ「……木乃香を呼び捨てにしてる刹那さんも初めて見た」
パル「これぞ刹この!」
- 61 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 07:35:27 ID:8bEH8Yjg
- >>60は神
- 62 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 10:46:17 ID:gTqsCrSQ
- >>60
なんてもん投下してくれんだよ!
職場だってのにニヤニヤしちまったじゃねぇか!
GJもっとやれ
- 63 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/09(金) 13:53:45 ID:p30fija4
- 前スレ埋めの続きを投下しに来ましたが…ちょっと感想…
>>60
そ、其処まで昇華するとは、感服しました。
なるほど、九日でまさかの呼び捨て。素晴らしいですね。
さて前回のあらすじ。
魔法世界でちりちりになったがせっちゃんとこのちゃんはたまたま近くで…
合流間際、服を溶かすあのモンスターにこのちゃんが襲われてこのちゃんの服消滅。
服溶かしモンスターをせっちゃんが切ったおかげで助かるも、そのモンスターの体液に媚薬成分が…
服(ローブ)をこのちゃんに貸し出してみるも媚薬成分に当てられたこのちゃんが…
札でなんとか抑えて街へと向かった…
注意
1エロに強くないので脳内補完を頼みます。
2微妙にせつこのチックです。
3街だけあってイベント回避しています。でも無理やり感があります。(オリキャラ(ザコ)登場等)
4以上を認めないと言う方はスルー推薦。
次から投下します
- 64 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/09(金) 13:54:33 ID:p30fija4
- お嬢様を助け、4時間が経過した。
やっとの思いで着いた街。
其処では、多くの人、妖精、獣人達がにぎわっていた。
「う、うわぁ…何や沢山人…おるなぁ…」
お嬢様が腕にしがみ付いて来る。
…流石に新しい、というよりも全くの別世界だ。
この反応しても、無理はない。
「なぁなぁ、あれ何やと思う!?」
―――いや、わくわくしてたようだ。
「お嬢様、ほどほどにしてください」
苦笑しながら、ひらりとお嬢様の目の前で手を振ってみて。
「…ん…?」
何か紙が飛んでくる。
其れを難なくキャッチすれば、それは少し古いような紙で…。
だが、ネギ先生やアスナさんの顔写真が乗って…DP…此処の通貨単位?
「………お尋ね者?!」
一気に私の頭は警笛を鳴らす。
「んー?どうしたん?」
「お嬢様、のんびりしている場合ではないです、変装なりしなくては…」
と告げながら先ほどの紙を見せる。お嬢様も気付いたらしい。
「そ、そうやね、どっか、…いや、あかん、此処の通貨もってへんやん!」
…これは…四面楚歌とも言うのだろうか?
- 65 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/09(金) 13:56:25 ID:p30fija4
- 仕事を探して、なんとか稼ぐしかない。
小さい頃からしてきて、身についていたものが
此処で発揮されるとは思っても見なかった。
どうやらそういうのを扱っている店があるらしい。
持っていたローブで顔を隠しながら聞き込みをした結果、だが。
「どうやら、ここやねぇ」
「そのようですね」
文字は読めないが、教えてもらった看板から、そうであると確信した。
入ろうと扉に手をかければ、殺気が感じられた。
「…今入るのは危険です、後にしましょう、宿を見つけねばなりませんし」
…どうやら察してくれたらしく、お嬢様は頷き、私の指示に従う。
「宿なぁ…ちゃんとあるんやろーけど…」
…どこかのRPGじゃないんですから、なんて思いながら歩を進める。
数分街を見回れば、一軒の宿屋にたどり着いた。
――こういう時に盛大にツッコミを入れられる人がいたらなぁ…。
ないものねだりしながらも、カランカラン、と鐘の音を鳴らしながら入る。
勿論、お嬢様も私に続く……。
- 66 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/09(金) 13:57:18 ID:p30fija4
- お金が無い事、仕事を請けて返済する気がある事を告げて
条件付ではあるが、泊めてもらえることになった。
「物分りのいい人で助かったなぁ〜」
「そうですね」
部屋は宿の都合上一人部屋だが、其れでも泊めてもらえるだけマシだ。
「…はぅ……せっちゃん…」
…お嬢様が熱っぽい声を上げる……しまった、札の効果が切れたか…!
お嬢様の方へ振り向いて見ると…お嬢様は下着姿で…!!
なるほど、服の上から貼ったからか…って違う、考えるべきは其処では…!
「せっちゃん…しよ…?」
しよ?って言われても何がなんだか…
いや、待て、落ち着け、お嬢様は魔物の体液が原因でこうなっているんだ。
だとしたら指示に従って…その、したほうが…
あーいいやお嬢様に手を出すなど言語道断、近くに居るだけでも……ダメ…。
「うあぁぁぁぁぁぁ!!!」
頭がオーバーヒートを起こしそうだ…。
――誘ってくるのはお嬢様だ、問題ない。
――此処は再度札を貼って納めるべきです。
などど相反する感情が自分の中で争う。
「…?せっちゃんがせんなら…ウチからやってまうよ…?」
いつの間にか迫っていたお嬢様に気付くことなく
私はベッドへと倒されていた…。
- 67 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/09(金) 13:58:16 ID:p30fija4
- 「うわ、ちょ、お嬢様…そのっ…」
戸惑う私の首筋に、お嬢様の舌が這う…
その感覚がもどかしいというか、けれど嬉しいような、そんな感じがして。
「ん、せっちゃんはなんもせんで…ウチがしたるから…」
熱に浮かされたような、そんな顔でお嬢様が呟く。
その表情を見ただけで、私の堤防がガリガリと侵食されていって…。
「…っ、い、いけませ…おじょう、さま…!」
不意に顔が近づいたと思えば、唇に柔らかい感触が…。
一拍遅れて、キスされたのだ、と気付いた。
「ウチと、するの…嫌?」
ばき、ばき、とそれだけでも壊れだす、堤防。
「…っ、いえそう言う事ではなく…、緊急時に、こんな…っ」
「嘘や」
きっぱり、とお嬢様が言い放った。
「何時も逃げてるやん、日本では主と従者やからって
此処では…緊急やからって……なんて逃げるんせっちゃん!!」
「……っ」
本当は、看破されたくなかった。
確かに、私は逃げていたのかも知れない。
…だが、それはお嬢様が特別だったからで…。
- 68 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/09(金) 13:59:16 ID:p30fija4
- 「本当に、宜しいんですね…?」
「せっちゃんなら…ウチは何されてもかまへんよ…」
私の堤防が、その一言で完全に壊れた。
その後は、まぁ、いちゃつき放題いちゃついていた訳ですが…。
…何だか…腰が凄く辛い気が…。
……ある意味、スポーツなんでしょうかこれは…。
私を求めすぎですお嬢様。
そのお嬢様本人は…
「……んぅ、せっちゃ…きもち…ええよ…」
…なんて寝言を言っている…って待てお嬢様の夢の中の私、何をしている。
まぁ、殺気を立たせたところで何もならないが…。
とりあえず今日ぐらいは安らかに…不安なく眠っていただこう。
まだまだ、私とお嬢様の旅も、皆さんの旅も、終わっていない。
始まったばかりなのだから…
- 69 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/09(金) 14:09:40 ID:p30fija4
- はい、ヘタレな私にはこれが限界でした。すみません。
せっちゃん犬化の話は10連続投下で2回ほどになりそうです。
視点が交互に変ったりするので読みにくいかもしれませんが、ご了承ください。
せっちゃん視点難しいよせっちゃん視点。犬化故人語喋れない、伝わらない、カモ使用には厳しい。
まぁ、ぼやきながらもやっていきますですよ。
ではでは、乱筆乱文乱ぼやき(?)失礼しましたm(_ _)m
- 70 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 18:39:14 ID:JQlLEv3S
- 一つ言わせてください。
ぼやく暇があるならはやいとこ続きをプリーズ!
……失礼。次回も楽しみに待ってます。
追伸、
強気攻めでも! 鬼畜攻めでも!
ヘタレ攻めでも! ギャグ・ヤンデレ問わぬ壊れ攻めでも!
最後までこのちゃんを組み敷いて啼かせ通せたせっちゃんの艶姿に
萎えなどは 何一つない!
…………もとい、せつこの上等むしろ大歓迎ですからガンガンやっちゃってくださいお願いします。
- 71 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 20:33:48 ID:iVRqdYvN
- 同意!!自分もせつこの派です。
- 72 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 21:35:00 ID:W9HxzkIG
- 自分も刹那が攻めの方が好き
- 73 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 22:12:39 ID:8bEH8Yjg
- ノせつこの
- 74 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 22:22:13 ID:ZVjhsNV2
- せつこの好き案外多いんだなww
まぁ、俺もそうだが。
- 75 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:08:58 ID:4eQOz9Xr
- ジャンルは不明。萌ではなさそう。地の分ばかりのため長い。
慣れてないので投下間隔長いかもしれませんがご容赦を。
投下開始します。
あと>>69さん大好きです。
- 76 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:10:09 ID:4eQOz9Xr
- 桜咲刹那は現在困っている。
その原因は麻帆良祭において開催された「まほら武道会」に出場したことだ。
この武道会に参加した主たる目的は裏で手を引いてあるであろう超鈴音の企みを探ることにあった。その目的は果たせなかったが、明日菜、エヴァンジェリン、ネギと闘うことで得られたものは刹那にとって大きなものであり、刹那個人としては有意義なものであったといえる。
その後知名度の向上によりしばらくの間時の人となったが、日が経つにつれ周囲は沈静化していき、半月が経った現在では麻帆良祭以前と変わらぬ日々を送れるようになった。ある一点を除いて。
その一点とは部活動であり、現在進行形で刹那を困らせている全てがそこにある。
- 77 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:13:34 ID:4eQOz9Xr
- 剣道部に所属する際、刹那は部員や顧問にある説明をしている。
―京都の個人道場で剣道を習っていた。
―他流試合が一切禁じられている。
―その為試合には出られないし練習での手合わせもできない。
要約するとこの三点になる。実際には京都神鳴流にそのような制限はない。
むしろ活発に他流を学ぶ傾向にある。武器を選ばずとはよく言ったものだ。
生真面目な刹那には、手合わせで手加減など出来ようはずもなく、それを自覚した上で考えた苦肉の策であった。
変わり者の多い麻帆良学園だからであろうか、この条件はすんなり受け入れられ、無事剣道部に所属できた。
部活動で得られた仲間との触れ合いは刹那の宝物といっても良い。
修学旅行前までの刹那にも、部活動の仲間とは笑顔で話す場面がよく見られた。
そんな中で行われた、まほら武道会。その舞台でどれほど高度な戦闘が行われていたのか、一般人の目には理解できなかったであろう。
だが、その舞台に立ち闘った者たちの持つ図抜けた力量は伝わった。当然剣道部員にも、である。
そして現在。刹那はとても困っている。
- 78 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:15:02 ID:4eQOz9Xr
- 「この通り!お願いだからぁ。ね?」
「そう言われましても…」
放課後、校舎の廊下を歩いていた木乃香は目的地の近くから聞こえてきた声を耳にして立ち止まった。
剣道部部室がもうすぐ見えようか、という所である。
前者の声に、なぜかイラつく。誰だったろう?少なくともクラスメイトではないように思えた。
立ち止まったのは、聞き間違えるはずのない後者の声にひきつけられたからだ。
木乃香の心を常にざわめかせるその声は、何だかとても困っているように聞こえた。
- 79 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:17:29 ID:4eQOz9Xr
- 「どしたん?せっちゃん」
「あ、お、お嬢様!」
わたわたと慌てる刹那。白い頬に朱が差す。いい加減慣れてもいいだろうに、未だ木乃香に対する過剰反応は治まらないようだ。
普段の木乃香ならその姿に、抑えきれない、抑える気もない満面の笑みを向けたであろう。
その笑みは刹那と共にいた女生徒を見て急速に引っ込んだ。イラつく声の正体。
過去二年間、正確には修学旅行前まで、刹那と共に笑い共に汗を流し、クラスメイトの龍宮真名を除けば刹那の一番近くにいた女。
剣道部部長がそこにいた。過去に自己紹介されたが名前は覚えていない。覚える気も無い。
「あ、木乃香さん!こんにちは!」
「こんにちは、ブチョーさん。ちょうせ」
っちゃんに用があるから、つれてってもええ?
と続くはずの言葉は突然肩をつかまれ揺さぶられて中断された。
「木乃香さんからもお願いしてもらえないかな!刹那さんに。
大会までの間だけでいいから、稽古つけて欲しいんだよね!みんなに!」
「ちょ、部長っ」
刹那は一瞬浮かんだ殺意を仕舞い込みつつ、やんわりと、だが有無を言わさずブチョーの手を木乃香から引き剥がした。
ブチョーは気にする風もなく手を握られたまま続ける。
「いーじゃん、他流試合禁止令解かれたんでしょ?」
「それはまぁ、そうなんですが…」
部に所属する際、他流試合は禁じられていると宣言したにも関わらず、
武道会で堂々と他流試合をしていた刹那が、苦しい嘘を取り繕うためについたこれまた苦しい言い訳である。
言質を取られた刹那は大会出場こそ辞退したものの、
それならばせめて稽古をつけて欲しいと請われ続けていたのだった。
刹那は困っていたのだ。
- 80 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:20:58 ID:4eQOz9Xr
- 「…まで…」
「え?」
不意にもれてきた声に、ブチョーがたじろぐ。
「いつまで、」
「お嬢様?」
これまで感じたことの無い圧迫感を覚えた刹那は危険を感じ、その発生源から部長をかばう位置に無意識に動いた。
護衛のサガであろうか。しかしそれは圧迫感を増強する結果になった。
「いつまで手ぇ握っとるの…?」
声はあくまで静かだった。その表情も決して怒りに満ちたものではない。
むしろ悟りを開いた菩薩のような静かな笑み。
そう、悟りを開き、情けも容赦も捨て去った者の笑みがそこにあった。
―刹那さん固まってた…。結局、木乃香さんが私たちの手を丁寧にほどいて、
刹那さんと腕組んでね。ほなな、ブチョーさん。て言って、刹那さん連れて行ったの。
わたし、何もできなくて。見送ることしかできなかった。
木乃香さんがね、刹那さんの耳元で、だけどわたしにも聞こえる声でね。
覚悟できとるよね?って。
そこまで言うとブチョーは震え、それ以降は口を閉ざした。
三日ほど姿を見せない木乃香と刹那を心配した3-Aクラスメイトの明日菜、担任のネギが
聞き込みを重ね見つけた、恐らく最後に二人に会った人物、剣道部部長の証言である。
その二日後、二人は何事も無かったかのように登校を再開した。
二人は何をしていたのか。尋ねられない空気は普段空気を読めない明日菜でさえ感じ取れたが、
あえて空気を読まず、尋ねた。五日もどこでなにしてたの!と。
木乃香は曖昧に笑い、刹那は―――結局、困っていた。
- 81 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:21:52 ID:4eQOz9Xr
- 何を思って書いたのやら自分でもよく分かりませんがとりあえず終了。
ブチョーの名前は不明。
他流試合禁止って剣術なら「剣術の」他流派限定だったりするのでしょうかね。
その場合の刹那の言い訳の流れ↓
まほら武道会は異種格闘技戦であるため、他流派剣術が出場していても不思議はなく、
他流派と闘う可能性があるのだからそもそも出場してはならない、
出場するなら他流試合禁止が解かれていなければならない。
他流試合禁止が「武術全般の他流派との対外試合禁止」なら上のようなややこしい段階踏む必要はないのですが。
駄文と蛇足でお目汚し失礼しました。
読んでいただけていたら幸い、スルーしていたならば賢明です。では。
- 82 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:27:17 ID:wDL21FOB
- >悟りを開き、情けも容赦も捨て去った者の笑み
それ菩薩じゃねーよ、どっちかっつーと修羅や羅刹だよ、百歩譲っても明王だよ(((;゚Д゚)))
ってどーでもいいし失礼ですね、申し訳ない。
しかし一体空白の五日間に何があったのやらw
- 83 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 02:53:39 ID:n6E+yFE1
- とりあえずできた所まで犬化せっちゃんの投下にきましたよ…と。
の前に、答えと感想をば。
>>71-74
意外とせつこの派多いですね。
勿論私もそのタイプなので、せっちゃんが攻めっぽくなります(ぉ)
>>81
楽しく読ませて頂きました、ブラックこのちゃんいいよブラックこのちゃん。
そして大好きとは…!ありがとうございます、本当、励みになります。
では、次、注意点。
1視点が交互に変ります。
2まだ前半です。(続きます)
3学園長とかわかりにくいキャラがいます
(スルーしちゃっても基本的に大丈夫です)
以上2個以上ダメならスルー推薦。では次からどうぞ
- 84 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 02:54:29 ID:n6E+yFE1
- ある日に魔物が学区内に現れた。
「その魔物を退治すればいいのですね?」
「ふぉふぉ、そうじゃ…よろしくな刹那ちゃんや」
…解り難いだろうが後者は学園長の台詞だ。
そう学園長から依頼を受けその魔物を森の中で退治したものの…
…そういえば龍宮が「中途半端な魔物の呪いは怖い」と言っていたが…
正にその呪いに掛かってしまったらしい…。
切った時に返り血を浴びたのが原因のようだ…。
小さくなってしまったのか…にしても小さくなりすぎてないか…
そんなことを考えながらも濡れ切った制服から這出る。
…こんなに大きかったかな…私の制服は…。
立ち上がろうとするがバランスが取れなくて転んでしまう。
転んだ先で…雨に打たれながらも水溜りに映る姿は…柴犬だった。
- 85 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 02:55:02 ID:n6E+yFE1
- 「せっちゃーーーん!!!」
おじいちゃんが言うには…
「刹那ちゃんなら仕事へいった…ふぉ!?」
…最後の驚きの部分はウチがトンカチでごんっといったとき…
せっちゃんの退治する魔物ゆーんがちょっと危険らしい。
とネギ君から教わって探しにきた。
「せっちゃーーーん!!!」
叫びは雨音でかき消されていく。
……この辺のはずなのに…。
何で…みんなことになったのだろう…。
其ればかりが頭に廻る様な…そんな光景。
赤い血と雨に濡れた制服と…せっちゃんの剣「夕凪」が、其処にあった。
- 86 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 02:56:36 ID:n6E+yFE1
- ――こんな姿、見せられないな。
犬でいう「お座り」の状態で、草むらからお嬢様を見つめる。
…だが、お嬢様は既に“元の姿の私”を探すだろう。
……それが解るからこそ、余計にこの姿を晒したくない。
大体…お嬢様は犬の言葉を判別することも出来ない。
それどころか、気持ちは…?
――元々近くに居てはならないのだから此の侭身を隠すのも良いかもしれない。
そんなネガティブな考えが回る。
……そんな中。
「せっちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!…ふっぐ…えっく…」
お嬢様の悲痛な声が…泣き声が、聞こえた。
――…居た堪れない。
今すぐにでも駆け寄りたい。
今すぐにでも抱きしめて「此処にいる」と伝えたい。
…犬の姿でできるわけがない…。
だが犬でも出来ることをしよう…。
私の制服を抱えて喉を痛めそうなぐらい叫ぶお嬢様の元へ、駆け寄ることにした。
- 87 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 02:57:14 ID:n6E+yFE1
- 「っ…せっちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!…えっく…」
…雨の中叫んで叫んで、ついに涙が零れてきて。
其れでも尚、叫んでいた…何だか不思議な自信があった。
――これだけ叫べば、せっちゃんは必ず来てくれる。
そんな、自信が何故かウチにはあった。
シタッシタッ…と足音がした…。
雨の中そうそう歩いてこない森の中。
誰だろうと振り向けば、其処に柴犬がいた。
だけど、首輪はしていない…ノラにしては…なんや綺麗やし…。
…鞘に収まった夕凪を銜えて、ウチに駆け寄る。
「…ワンちゃん、せっちゃん、何処行ったかしっとる…?」
なんて聞いてみても、わかるわけないって、解ってる。
その柴犬も、困ったような曖昧な、そんな感じの顔をしていた、気がする。
…そういえば、せっちゃんも時々そんな顔したっけ。
ウチの寮はペット可やし、つれて帰ろう。
――なんや、このワンちゃん、せっちゃんに似とるしな…。
もしかしたら、既にせっちゃんも帰ってるかもやし。
そんな期待をしながら、ウチはせっちゃんの制服一式と夕凪を持って
「行くえ、犬さん」
「ワン」
返事とも取れる声に、少しだけ元気になりながら寮に戻った。
- 88 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 03:00:03 ID:n6E+yFE1
- やれやれ、この姿で寮に帰ることになるとはな…。
思わずお嬢様の呼びかけに「はい」と返事はしたものの…
解って頂けたのだろうか…?
ブルブルとお嬢様のいない所で自分についた水滴を振り払う。
流石に、この時期の雨は堪える…。
「へくちっ…うー、あかん、此の侭やと風邪ひいてまうなー…」
寮の中に一足先に入っていたお嬢様が呟いていた。
犬らしい行動を心がけて…
…なに、幼い頃に一緒に遊んだあの犬のようにすればいいだけ…。
……この姿でも、お嬢様のことは守れるしな。
お嬢様の近くに寄りながら大丈夫ですか?と告げる…
…実際に聞こえるのは「クゥーン…」とかそんなんだろうが…。
「…ん?どうしたん?お腹でもすいた?」
…うん、思いっきり伝わってない。まぁ、仕方ないが…。
「よし、部屋に帰ろか、な」
私の頭を撫でると階段を上がっていった…。
…でもそっち側、私の部屋の近くなんですが…。
お嬢様が私と龍宮の部屋のドアの前に行けばノックしていて。
…あぁ、もしかして先に帰っていると思ってか…。
お嬢様の考えを読みながらも、龍宮がドアを開いて…。
…お嬢様が聞けば、きついだろう言葉を告げていた。
- 89 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 03:00:45 ID:n6E+yFE1
- 「アイツなら、未だ帰ってきてないが…どうした?」
淡い期待もなくなって、無理やり笑顔作りながら
「そう、なんや、ありがとう、龍宮さん」
ん、と呟くと龍宮さんは再びドアを閉めて中に入っていく音が聞こえた。
…あ、はは、せっちゃん何処へいったんやろ…。
崩れ落ちそうな感じを必死でこらえながら、自分の部屋に戻る。
扉を開いて、部屋の中に入れば、ネギくんとアスナがお帰り、と言ってくれる。
少しだけ、救われたような、不思議な感覚がした。
「あれ、その犬…拾ってきたんですか?」
ネギくんの質問に、せっちゃん似の柴犬が扉の前にいて。
「うん、なんやせっちゃんに似とるきがしてな、入ってきてええよー」
なんや凄く律儀やな…やっぱどっかに飼われてたんやろか?
軽く頷くとタタタッと上がって足拭きマットで足を拭いてから上がってる。
「ほんと、なんとなく似てる気がするわねぇ…あ、あたしもー寝るから」
「う、うん、おやすみやアスナ」
「おやすみなさい、明日菜さん」
「おやすみだぜ姉さん!」
「ワン」
あれ?何でこのワンちゃん…アスナの事知っとるように…気のせいやろか?
- 90 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 03:01:22 ID:n6E+yFE1
- そうか、もう明日菜さんの眠られる時間か…。
おやすみなさい、といってみたものの、伝わってないのは明白、と…。
カモさんなら…何とか会話できるかもしれない。
…できたとしてどうしようもない。
何にしろ私は今犬で、誰がなんと言おうと桜咲刹那だが…。
変わっていると言った所で、信じてくれないかもしれない。
そんな感情がぐるぐると回って、結局何も出来なくなっていて…。
人の話す言葉がこんなにも大切なものだと、思っても見なかった。
お嬢様に話そうにもこれじゃ無理だ…自分なりに解決出来ないかやってみよう
……と考えたのが間違えだった。
せめてあれだ、人語を話せればよかったんだ。そうすれば札とかも使え…
…いや、もういい、やめておこう…。
八方塞なのは解った、時間がたてば…もしかしたらお嬢様が気付いてくれる。
そう、期待というやつだ、せめて期待して待とう。
…なんだ、果報は寝て待て、というやつだな、うん。
お嬢様はといえばカラ元気を出して
犬用のトイレとかご飯を買わなくてはだとか
名前なんにしよう、とかカモさんとネギ先生とお話なされていた。
…私は、もう寝よう…何にせよ明日は多分、連まわされることになる。
- 91 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 03:03:25 ID:n6E+yFE1
- 部屋の端っこで伏せて眠っているワンちゃん…。
やっぱり雰囲気がせっちゃんに似てる気がする。
もしかして本当にせっちゃんやったりして…、そんなんあるわけないか。
「なぁ、カモくん」
「なんすか?木乃香姉さん」
「さっきアスナに返事するよーに其処のワンちゃんがワンって言うた気がするけど…
なんて言うてたかわかる?」
なんとなく、気になる。…気がする。
「んー?すまねぇ木乃香姉さん、まともに聞いてなかったっすよー」
…そっか…気のせいやよね…。
「ん、ありがとな」
半ば虚ろなまま呟く、どちらにしてもせっちゃんは居らんのやから
…こんなに不安な夜も、久しぶりな気がする。
久しぶり、という表現はおかしいやろうけど…。
あっはは…姿すら見れんのは厳しいな…。
今日を越えれば…戻ってくるかな…。
- 92 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/10(土) 03:15:00 ID:n6E+yFE1
- さて、前半終了です。
このあと犬用のものとかどすどす買う事とか思いっきり飛ばしてこのせつな世界になればいいなと思っています。
というかそうしないと枠内に収まらなくなるということになって…。
まぁ、なんとか頑張って、続きを書きたいと思います。
では乱筆乱文失礼しましたm(_ _)m
- 93 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 04:22:45 ID:oI5vulwF
- GJだが……「…」が多くて……読みにくいな……。地の文ではあまり使用しないほうが……
- 94 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 17:40:14 ID:rmxqEttx
- >>92
行間空けて欲しいっす
- 95 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 17:45:55 ID:9YrXeG/q
- そうだな……たしかに「…」が多いな…
でも…GJ…だったぞ…
- 96 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 23:56:55 ID:aPpQoBoY
- 俺的には全然平気。とにかくGJ!
- 97 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 02:09:16 ID:Mkqbl8Uq
- 続きが早く読みたい!
正座して待つとします。
- 98 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 06:20:08 ID:MFVjf0PU
- 教室にて。
朝倉「お二人さん。こいつら(3つの小瓶)を嗅いでくれ。どう思う?」
木乃香「ほぇ?」
刹那「これなんですか?」
朝倉「試供品の香水だよ。今皆にアンケート取ってんの。どの香りが好き?」
木乃香「せやなぁ……」
刹那「あ、私から先に」
朝倉「お?刹那っちが興味示すとは意外だねぇ。もしかして恋をしてオシャレに目覚め――」
刹那「魔力の気配無し。安全です」
朝倉「普通の香水だってば!」
木乃香「朝倉信用されてないんやね♪」
朝倉「……刹那っちひどい」
刹那「えっと、、、(汗)わ、私はこの香りが好きです」
朝倉「理由は?」
刹那「なんだか落ち着くんです。ずっと嗅いでいたいような……」
朝倉「落ち着く香り?」
刹那「はい。癒しというんでしょうか。あの、この試供品頂いても?」
朝倉「アンケートのお礼にひとつあげることになってるからどうぞ」
刹那「ありがとうございます♪」
朝倉「こちらこそいいデータをありがとう♪木乃香は?」
木乃香「んー…あ、ウチもせっちゃんが選んだやつかな」
刹那「いい匂いですよね」
朝倉「さすが気が合うね。理由は?」
木乃香「あんな、これ昔っから使ってるシャンプーと同じ香りがするんよ。ウチの匂いが落ち着くやなんて、なんや照れるわぁ///」
刹那「……え?///」
- 99 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 06:47:37 ID:Mkqbl8Uq
- ちょ///GJ
- 100 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 10:02:21 ID:xObRu3/3
- GJ///
- 101 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 10:28:20 ID:oofX3lME
- そう来たか!GJだわ///
- 102 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 23:08:57 ID:Rr/umFqc
- ここみてる人に質問だけど、いいかな?
クラスメイトからモテモテのせっちゃんに
独占欲バリバリな気持ちをぶつけてしまう感じの黒木乃香と
お嬢様を慕いすぎて気持ちのブレーキがきかなくなってしまってるような黒刹那
・・・どっちのほうが需要あるのかな?
- 103 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 23:13:30 ID:MFVjf0PU
- 両方に決まってるだろ
- 104 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 23:24:13 ID:XygFN1sJ
- 黒木乃香に一票(・∀・)ノシ
- 105 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 23:28:10 ID:oofX3lME
- >>102
俺は黒刹那派
- 106 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 00:05:52 ID:erHdH8h2
- ブラックこのちゃんに1票!
- 107 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 01:21:33 ID:FN7st7BG
- 黒木乃香ノ
でも黒刹那も捨て難いぞいwww
- 108 :風邪?:2008/05/12(月) 02:42:42 ID:e082x65G
-
「うぅ・・・・」
全校生徒が登校している最中、桜咲刹那は一人で寮に残っていた。
季節外れの風邪・・・・というのには、ずいぶんと長引いている。
インフルエンザかもしれないということで、一緒に暮らしている寮友もこの部屋にはいなかった。
「昨日と同じ、38度越えか・・・・さすがに辛い、な・・・・」
頭痛と気だるさも重なり、刹那は辛そうに身を起こした。
水分はしっかりとっている。
しかし食欲は沸かなかった。
薬も飲む気になれない。
いや、飲めない。
(よくこんな得体の知れないもの飲めるよな・・・・)
生理的に受け付けないというよりも、トラウマだ。
刹那を半妖と知らなかった道場の使用人は、熱を出した刹那に道場秘伝の漢方薬を飲ませた。
しかしその漢方薬には、妖怪にとって猛毒だった薬草が使われていたのだ。
人には"癒"、妖怪には"毒"。
そういった秘伝の薬だった。
半妖の刹那には"毒"の部分が作用してしまったのである。
(この薬にだって何が入ってるかわからない・・・・飲めるものか)
そういって刹那は薬の箱をゴミ箱に捨てる。
龍宮が用意してくれたものだが、刹那は受け付けなかった。
薬を飲まない主義だと知っているくせに、勝手に用意するほうが悪い。
「・・・・寝よう」
とにかく今は寝るしかない。
そう判断した刹那は水分だけを取り、また布団に倒れこんだ。
- 109 :風邪?:2008/05/12(月) 02:43:15 ID:e082x65G
-
*
「・・・・せっちゃーん?」
刹那が寝静まった後、龍宮から刹那の様子を聞いた木乃香が部屋に訪れた。
寝ていたら起こしてはいけないと思い、静かに部屋に踏み入る。
案の定、刹那は眠りについていた。
「・・・・あー、薬捨ててあんな・・・・」
どうやら木乃香は、龍宮に刹那の様子を色々聞いてきたようだ。
そしてその龍宮の忠告通り、ゴミ箱には薬が捨てられていた。
木乃香はそれを拾い上げ、中身を確認する。
「封も開けとらんやんか・・・・ほんまに薬嫌いなんやなぁ」
魔法医療関係の所からもらってきた薬なので、毒はもちろん入っていない。
龍宮もそう伝えてはいたようだが、刹那は聞き入れなかったようだ。
「ご飯もまともに食べとらんようやね・・・・しゃーないなぁ」
素直かと思えば、妙な所で頑固な幼馴染。
台所などを見回し、刹那の現状を把握した木乃香はため息をつく。
「ほな、はじめよか」
木乃香は誰に言うでもなく呟くと、腕まくりをして台所へと向かっていった。
*
- 110 :風邪?:2008/05/12(月) 02:43:56 ID:e082x65G
-
――トントン
「・・・・ん・・・・?」
台所から聞こえる包丁の音で刹那は目覚めた。
一人だったはずなのに人の気配・・・・・いつもなら不審に思って飛び起きる。
だが熱で倒れている状態の刹那には、その気力さえなかった。
(・・・・誰だろう・・・・)
うっすらと目を開けて、まず最初に窓の外を見る。
もうすっかり陽は高い。
ずいぶんと寝ていたのだろう。
(・・・・で、誰だ・・・・龍宮・・・・?)
ゆっくりと身体を起こし、同じ空間にいる人物を確認する。
熱のせいか気で探る事は不可能だった。
しかし不思議と不安感はない。
そのまましばらく台所の方を見ていると、その視線に気付いたのか使用者がひょこりと顔を出した。
「あ、起こしてもうた?」
「いえ、大丈夫です・・・・それよりなぜここに? 学校の方はどうなされたのですか?」
「ネギ君に頼んで、抜け出してきた」
「・・・・そう、ですか・・・・」
叱る力もなく、刹那はまた布団に転がる。
木乃香が心配して近づいてきてる事に気付いていた。
「・・・・つらいん?」
「ただの熱です」
「薬飲まんから・・・・ほら、飲も?」
「・・・・いや、です・・・・」
刹那は木乃香が持ってきた薬と水を拒み、投薬の拒否の意を見せる。
木乃香はため息をついて、刹那の顔を覗き込んだ。
- 111 :風邪?:2008/05/12(月) 02:44:42 ID:e082x65G
-
「そないに酷うなってるんに・・・・飲まな早く治らんよ?」
「明日には治します・・・・これぐらい、大丈夫です」
(こら梃子でも動かへんなぁ・・・・)
そっぽを向いてしまった幼馴染に、また溜息。
木乃香の手には、どうしても飲ませたい薬。
目の前にはそれを完全に拒絶する幼馴染。
(ん〜、そやな・・・・)
木乃香はガサガサと薬を出して細工をする。
刹那もその行動に気付き、背中越しに警戒していた。
「これでええな。せっちゃん、こっち見〜?」
「何で、ですか・・・・?」
「ええからええから。ほら・・・・」
「・・・・?」
急に木乃香の言葉が途切れ、それに疑問を持った刹那が木乃香の方を見た。
その瞬間、頭を両手で押さえ付けられ動けなくなる。
そして刹那の唇には何かが押し当てられた。
「〜〜〜っ!?」
目の前には木乃香の瞳。
優しげなその瞳に飲まれ、刹那は息を呑んだ。
・・・・実際には口移しで送り込まれた水を飲んだのだが。
それを確認すると、木乃香は身を引いた。
「――よく出来ました」
「え、あ・・・・まさか・・・・」
「戻したらあかんよ?」
- 112 :風邪?:2008/05/12(月) 02:45:58 ID:e082x65G
-
ニコッと笑い返され、刹那は言葉を詰まらせた。
水と一緒に流し込まれたのは、間違いなく薬。
刹那は咄嗟に吐き戻そうとしたが、それは木乃香に止められた。
「・・・・あ、ウチもう学校もどらなあかん」
「ごめんなさい、私のために・・・・」
「んーちゃんと薬飲んでくれからな、後は元気になってくれたらええよ」
木乃香は台所に戻ると、小さな鍋を持ってくる。
それをテーブルに置くと、ソファーに置いてあった学校カバンを持った。
「元気あったら食べてな? 放課後また来るえ」
「はい・・・・ありがとうございます・・・・」
「ほんまはずっとおりたいんやけどな・・・・我慢して大人しくまっとってなー?」
忙しそうに走り去る木乃香の背中。
おっとりとした木乃香だが、こういった家事等はテキパキとこなす。
将来はきっと、できる女になるだろう。
(あ、口移し・・・・風邪、移るかもしれないのに・・・・)
そう思いながらも、用意されたお粥に手をつける。
病人のご飯らしくいたってシンプル。
しかし口をつけると、丁寧に味付けられた上品な味が口内に広がった。
「・・・・おいしい」
完食こそは出来ないものの、満たされる分だけ食べて刹那は布団へ戻った。
木乃香が来る前と比べ、ずいぶんと楽になってきた気がする。
薬のおかげだろうか。
- 113 :風邪?:2008/05/12(月) 02:48:10 ID:e082x65G
-
「このちゃんには・・・・かなわないや・・・・・」
結局薬を飲まされた自分を恥じる刹那。
しかしゆっくりと木乃香に染められていく自分も、どこか心地よかった。
(お嬢様がきたら、また薬をねだろうかな・・・・)
恥ずかしがりやな彼女の事、そんなことは絶対に出来ないだろうが。
これを期に刹那は、木乃香が出した薬だけは飲めるようになったようだ。
FIN KEYWORD PUZZLE( ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『栄養不足』『化け物』『薬』
俺は風邪かと思ったら腎盂腎炎でした。
現在闘病中。
無理せず病院行くようにしような、同胞たちよ(´・ω・|布団|
- 114 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 05:05:13 ID:IwRUti4S
- GJ!甘甘ですね(*´∀`*)
- 115 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/12(月) 05:46:35 ID:mMFPJhuY
- 息抜きに来ましたが…なんだか色々GJなものが投下されて、補充完了です。
投下作者の方々、時間により個々に感想言えずすみません、でもGJでした。
お答えと意見をば
>>93,>>94,>>95
次回犬化せっちゃん後編はそんな事無いように調整中です。
只それ故になんとなく視点変更に誤差が生じますが(一レス交互→二レス後一レスで戻る等)それは勘弁してください。
>>97
正座してだと痺れませんか?軽く崩してお待ちになっていただけると…なんて思ったりしましたよ。
>>102
せつこの派では黒せっちゃん
このせつ派なら黒このちゃんではないでしょうか。
どちらも需要あると思いますよ。…多分。
>>113
お体を大事になさってください、ね?
犬化せっちゃんは…敵を一応その辺のボス犬にしてみたいかと。
その他候補があればいくらでも変えますので少しだけ皆さんの意見をください。
では、乱筆乱文乱コメ返し失礼しましたm(_ _)m
- 116 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 05:50:15 ID:GetCwTWz
- GJ!とだけ言いたいとこですが、余計な事まで言わせていただきます。
身体壊してるなら夜更かしはよしといた方がいいっすよ。
お大事に。
- 117 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 10:43:17 ID:GetCwTWz
- 蛇足ながら、>>116は>>113宛てに
>>115
やはり攻めが黒化するのはデフォですなw
しっかし、黒木乃香×黒刹那や黒刹那×黒木乃香ならどんな風になるんだろ
- 118 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 10:46:55 ID:a/pljfWy
- 昼はこのせつ、夜はせつこのが好きだな。
黒木乃香は常に黒い方がいいけど、
黒刹那は木乃香にだけ黒いのが好き。
- 119 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 20:47:12 ID:kKcJfTTV
- >>113
ク氏ktkr!!!!!!
GJ…なんだけどその時間に書き込むのはかなり体に負担かかるのでは?
- 120 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 21:08:46 ID:0cy9Oeh1
- >>113
久々の白木乃香に萌えたw GJ! つか腎盂腎炎てなにorzマジ気を付けてくれよ!
- 121 :102:2008/05/12(月) 22:42:59 ID:A1Mcg4Oz
- >>103 >>104 >>105 >>106 >>107
>>115 >>117 >>118
みんなありがとう。一晩でたくさんの人が反応してくれて嬉しかった。
黒木乃香のほうが人気?と思いつつ迷うなら両方かいてしまえという結論になったw
貴重な意見ほんとありがとう。近いうちに投下できればいいな、と思う。
- 122 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/13(火) 06:48:27 ID:B63s48yx
- 犬化せっちゃんが思うとおり進まないです。
なので再び息抜きで黒せつ黒このの短編(三レス分ぐらい)を作ってみた。
1黒く思えなかったらごめんなさい。
2詰め込み版っぽいので、此れを用いて長編にしてもOKです。
3>>117、ネタ感謝です。
では次からどぞ
- 123 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/13(火) 06:49:54 ID:B63s48yx
- 黒×黒
朝の目覚めから、既に私の仕事が始まっている。
身支度を整え、お嬢様を起こしてキスを奪うことから、だ。
音を立てず忍び込んでは、お嬢様のベッドへ潜り込む。
そして潜入成功を確信しながらお嬢様を起こす。
「お嬢様、朝ですよ」
普段は此れで起きるのだが…たぶんもう起きているのだろう。
腕が、私を包んで放さない所を見れば。
「せっちゃん捕まえた」
にこにこ、と笑っているが此れが普段と同じではないと解らないなら節穴だ。
思い切り抱きしめて放さない。とりあえず目的のキスを手早く済ませると
「おはようございます」
と呟いてあげる。そうすると放すのを知っているからだ
- 124 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/13(火) 06:50:58 ID:B63s48yx
- 「ん、おはようや、せっちゃん」
お嬢様がぱっと放すと朝ごはんを作られに行く。
此処最近ずっとこうだ。
お嬢様の黒さは日に日に強くなっている。
…勿論、それは私も同じだが。
龍宮と話している際
「あかんよー、せっちゃんはウチの物なんやから」
と言って困らせるほどだ。
最近、ネギ先生は別荘に篭りきりで帰ってこないらしい。
明日菜さんも其れに同行している、だからこういう大胆なことが出来るのだ。
…私も同じく黒くなるといったがそれはお嬢様の前だけだ。
お嬢様は周りのことを気にせず黒くなる、困ったものだ。
「朝ごはんできたえー」
「はい、いただきます」
口移しで。とは言わずに。
私はこのちゃんのベッドを後にして、朝食を食べに行った…
- 125 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/13(火) 06:51:42 ID:B63s48yx
- 一見すればラブラブに見えなくもない光景。
ただし其れは一見だけだ。
いつ繰り出されるか解らない不意打ちなども警戒しながら、どう相手に寄り添うか
そんな戦闘みたいなことを常にやっているような物だ。
「せっちゃん、あーんは?」
「其れを言うお嬢様こそ、あーんしなくていいのですか?」
傍から聞けばラブラブだとしか言いようのない言葉。
それはある意味、どっちが攻めを勝ち取るかぐらいの戦争。
さて、今夜の攻めはどちらか…?
- 126 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/13(火) 06:56:30 ID:B63s48yx
- 終わりです、短いのなんのって。
犬化せっちゃんのSS弄りに逝って来ます…。
乱筆乱文乱ネタ奪い失礼しましたm(_ _)m
- 127 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 09:31:06 ID:IO8ht5+l
- 自分にとっては新しくて新鮮なこのせつだった。
面白かったぜGJ!
- 128 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 16:19:40 ID:EqpJM2MF
- あれ?鼻血が…
- 129 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 17:50:53 ID:SCbn7h3s
- 二人がキスするのって何話?
- 130 : ◆AIo1qlmVDI :2008/05/13(火) 18:58:27 ID:Ixs3zxBT
- 勿論その名は知っていた。
その名を持つ者の個人情報に疎くとも、千雨は彼女を知っている。
――桜咲刹那。
千雨が知るのは切れ長の厳しい瞳と氷のような意思を纏わせた姿しかなかったが、それでも動揺を隠す事は出来なかった。
「……え?ってことはつまり……、え?桜咲サンの中には今……ソイツが入ってる……って……ことですか」
ありえないことだ、と千雨の内心が言う。
しかし、何故ありえないなどと言い切れるのだろう。その不自然な思考に千雨自身は気が付かない。
「いや、彼女は彼女だ。彼の転生先として刹那君程の適格者もいなかったけれどね」
「……じゃあ、誰が転生先に……?」
「知らない方がいいことも世の中には溢れているよ。そしてこれは正しくその例に入る事項だね」
「……それは私の知っている人間だから、と解釈しろってことですね」
「……はは、あんまり大人をいじめないでくれよ……。君は本当に子供かい」
高畑が普段見せていた笑いは主に年下である千雨が一枚上手であるがために漏れる苦笑が多かったのだが、今の笑みは決してそれではなかった。
敢えて言葉にすると言うのであれば……冷笑。
その冷たい笑みに千雨は少し背筋が寒くなるのを感じた。
……高畑が、高畑で無い気がしたのだ。
「まあ……、それは聞かないことにしておきますよ」
「うん、そうしてくれると僕も嬉しいね」
僕がその転生先だから言いたくないんだよ、と言ったらどんな顔をするだろう。高畑はその好奇心を満たす為に言ってしまおうかと一瞬迷ったが、極めて無益なことだと思い返し口を噤んだ。
この長谷川千雨という生徒に何故ここまで執着を見せるのか、高畑は理解していない。いや、出来るはずがないのだ。深い意思の底は既に高畑という個人の手では届かぬ場所に在るのだから。
- 131 : ◆AIo1qlmVDI :2008/05/13(火) 18:59:25 ID:Ixs3zxBT
- 白いズボンのポケットの中、拳が固められていることを千雨は知らない。固めている本人もまた、同じだ。
その意思がどんな意味を感じ役に立つとは言い難い存在を京都まで引っ張り出してきたのか、高畑も千雨も知ることはないだろう。ただひとつ明確だったのは、高畑に潜む彼ではない個体がそうさせているということだった。
契約は、完了したのだ。
彼を殺した者を殺し返す為に。
……それだけの為に。
「長谷川君」
千雨が高畑の冷笑に少なからず違和感を覚えたかどうかは定かではないが、その声が知っているものだったので千雨が若干緊張を緩ませたのは確かだった。
「君は……、何を思う?」
「……は?」
「僕はね、自分の無力さを、……思わずにはいられない。
もし自分に力があったなら。ほんの少しでも……、たった一人でも戦える程の力を持っていたのなら、とね。
過去を振り返っても仕方のないことではあるし過ぎた時を悔やむ暇があるのなら鍛錬に励んだ方がよっぽど有益さ。けれど人は振り向かずにはいられないんだ。自分の進んだ道がどんなものなのか確認せずにはいられないんだよ」
「……何を言いたいのか1ミリもわかりませんけど」
「……はは。そうだね、いきなりこんな話をされて戸惑わない方がおかしいことだ」
「戸惑ってはいないです。意味が分からないだけで」
その答えに高畑は口元だけで笑って見せた。
「僕はね、……弱かった。弱かったからこそ……生き延びた。生き延びたということは、死んでいった者達を見てきた……とも言い換えられる。
弱さを否定はしない。強さが善ではないからね。だけどね、時としてそれは詭弁だ」
高畑は胸ポケットから煙草を取り出し、その箱を無表情で握りつぶした。
……残っていた煙草数本がひしゃげるのが見えた。
「何も出来なければ、何もしなかったのと……同じさ。いや、それ以前に僕には戦う意思なんかないに決まっている。僕はあの時彼女を救えた。詠春以上に彼女を救えた、だが僕はそれをしなかった!!
羽根にこもった記憶がどんなものか僕には知る由がない、だが彼にとって間違いなくそれは何物にも替え難いカタチだ、そうだ、可哀相だったんだ……………………。
顔も覚えていない、いや、もう彼は『知らない』可能性だってある、それなのにあんなにもひたむきな背中を……どう………………、……斬り付けろと………………………………」
独白とも取れる高畑の言葉に、千雨は挟む声を持たなかった…………・。
- 132 : ◆AIo1qlmVDI :2008/05/13(火) 19:00:26 ID:Ixs3zxBT
- せっちゃん、昔あの桜の木の前でよう遊んだやろ?
なんでかわかる?
桜が綺麗やったから、じゃないって知っとった?
あんな?桜がせっちゃんみたいやったから。
びっくりするくらいきれいで、春そのもので、優しくてあったかくて。
な?似てるやろ?
……え、似てへん?
おかしいなあ、ウチはそっくりや思うけどなあ。
じゃあ、これ知っとる?
ウチな、あはは、……せっちゃんだいすき。
優しいところも照れ屋なところも全部、全部、……だいすき。
そういえばせっちゃんから手ぇつないでくれたこと、あったっけ?
あ〜、……ないような気、するわ。でもこれって未来に楽しみを先送りしたみたいやと思わへん?
ずっと先の未来になったってせっちゃんはせっちゃんで居てくれるような感じ、するしな?
だから、ずっと一緒居たい。
もうお別れはしたくない。
せっちゃんが死ぬところはもう、見たくない。
- 133 : ◆AIo1qlmVDI :2008/05/13(火) 19:01:08 ID:Ixs3zxBT
- ぽたりとこぼれたそれが涙であると気が付いたのは、膝に落ちたそれに風が流れて筋を作ったから。
膝で涙が一筋、透明な道を造っていた。春風がかすむ様にそこに触れていく。
……泣いている。
どうして泣いているんだろう。
せっちゃんて、だれ。
わたしのだいじなひとの名前じゃない。
それなのにこんなにも優しく響くのは、どうして。
せっちゃんて人、死んだの?
それなら、わたしは……悲しい。そのひとのこと知らないけれど、きっと悲しい。
どうして悲しいの。
どうして、どうして、どうして。
……どうして。
わたしはだれだからそのひとが死んだとしたなら悲しいの。
- 134 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 19:02:14 ID:z3QKhTbL
- >>129
一期の21話
- 135 : ◆AIo1qlmVDI :2008/05/13(火) 19:02:48 ID:Ixs3zxBT
- 「忘れるということは消え去ること。消え去るとはその存在が死んでいくこと。言い換えれば忘れることがなければその存在は死なないんだ。
けれど保持しようとした者もいつかは死んでいく。だから結局は偉人でもない限り人は死ぬんだ」
「……極論だ」
「極論?事実さ」
不自然に折れ曲がった腕自分の腕をまるで人事のように見つめながら詠春は思う。
……人とは、なんと弱い生き物なのだろう。
「事実を認めそれと向き合い、抱え、そして初めて前に進むことが出来るのだと君は感じないか」
「一意見として肯定はするが君への積極的賛同というカタチでは残念ながらしかねるね」
「へえ?どうして?」
「……事実を事実と認められないような者の言う言葉じゃない」
く、という小さな声の後に詠春が聴いたのはどこか狂気染みた笑いだった。
「待ってよ、それは僕が現実を見ていないみたいな口振りだ」
「口振りもなにもそう言っているよ」
「あははは、君に言われたくないなあ」
暗く湿った地下牢でその声がいやに響く。反響するそれは詠春の耳に塞ごうとも届いただろう。
「君はあのお嬢様の中では死んでいるんだよ。存在が消されているんだからね。会えば思い出してくれる……なんて甘い希望も通らない。
君が僕に手を貸してくれさえすればこんなことしなくても済んだのに」
「どう転ぼうと君は木乃香の記憶を消すだろう……、同じ事だ」
「……嫌な言い方だな、それ」
しゃがみ込む男の顔は部屋が暗いせいもありほとんど見ることが出来ない。だが、そこに在る紅い瞳は見えるような気がした。
「……ふ、記憶を消すだけならまだいいかもしれない」
詠春は項垂れながらそう呟く。記憶を抹消された個体が何に使われるのか、知っているのだ。
「…………僕が嫌い?」
「君にとって朗報だ、嫌いにはなれそうもない」
「……そう」
- 136 : ◆AIo1qlmVDI :2008/05/13(火) 19:03:32 ID:Ixs3zxBT
- 「君は……憶えているのか」
「何を?」
「彼女の事を」
詠春と同じ姓を名乗る小柄な青年は少しだけ声を詰まらせたが、それは一瞬だった。
「憶えているよ」
「日記に頼った記憶で、か?」
「……そうだよ」
「刹那君と記憶の共有はしているのかい」
「多少ね。でもあまり使うこともない」
「刹那君は知っているのか?」
「僕のこと?」
「ああ」
「……知っている、というよりは……思い出した、と言った方が語弊ないね、僕を見て一度は怯えたから。でもこれって獅子が鏡に映る自身に向かって吼えるのと差異ないよね」
「刹那君は……、自分が化け物だと思い込んだままか」
「……そうみたいだね。化け物は……僕だけで十分だ」
不意にひとつの顔が浮かんだ。
それは、甘いものに目が無かった可愛い弟の顔だ。いつか作ってやった菓子に随分喜んでいた、ふたつ下の弟。
口が悪く突っ掛かるような話し方をする彼を嫌う者も多かったが、根は優しいことを兄は知っていた。
化け物である自分をいつも不器用ながら気に掛けてくれていたことを、憶えている。そしてその弟が殺されたことを、「憶えている」。
憶えているから、……………………。
「……救いたいかい」
急に黙り込んだのを怪訝に思ったか、詠春が小さく声に出した。
「化け物が何を救うっていうの」
「化け物だから、何も救えないのか?」
ほとんど単語を変えずに返されたその質問に答える者はいなかった。だから、そのまま言葉を繋げる。
「僕はね、……兼くん。
そんな馬鹿な話はないと思うよ」
「馬鹿は君だ、詠春」
「……救えるさ。君の弟を、大切な人を、そして過去を」
「……自分さえろくに面倒見られない人間が言うことじゃないよ」
詠春は少しだけ笑った。
そして誰にも聴こえない声で呟いた。
君のその名を、履き違えてはいけない。
……その名が付いたことは、奇跡なのだから。
予てよりの、定め。
兼ねた、定め。
- 137 : ◆AIo1qlmVDI :2008/05/13(火) 19:08:02 ID:Ixs3zxBT
- ちょっとここで無期限の一時中断します。読んでくださっていた方、ありがとうございました。
進路というか、一段落そたら再度執筆に戻ろうかと。
では、お粗末さまでした。
- 138 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 19:28:32 ID:SCbn7h3s
- >>134
ありがとうございますm(__)m
よかったら他に二人がいちゃこらしてる話あったら教えてください。
- 139 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 00:07:02 ID:3q4U6nu4
- >>138
修学旅行(20、21話)はネ申。
何話か忘れたが、電車のシーンが良い。
二期の6話と17か18話辺りが良かった。
他にもあったような……
不明確で申し訳ないOTL
- 140 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 17:08:51 ID:/Ftk1lf8
- おお、GJですぃた。
- 141 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 18:00:01 ID:k3jRMLIV
- >>139
ありがとうございますm(__)m
さて、すぐに例の動画サイトへ見に行かなくては(゚∀゚)
- 142 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 18:57:17 ID:7ojKRVAh
- sageろ粕
- 143 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 16:32:06 ID:M3rbpIqI
- 保守
- 144 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 06:45:02 ID:K6hFzW/O
- 一期はもちろん、二期のちょっとおバカな感じのこのせつも大好きだ。
- 145 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 16:44:48 ID:kvixxI8G
- どうも、ちょっとだけお久しぶりです。
犬化せっちゃん続き投下します。
ですが8では間に合わず10になってしまったので5に分けて投下します。
今からの投下と、夜からの投下とあわせてご賞味ください。
色々やったのですが今の私ではこれが限界でした…。
注意。
1前半の犬化せっちゃんを見ていない方は其方からどうぞ。
2連続10以上投下不可問題につき二回に分けて投下します。
3後半の後半は今日の夜9時頃投下予定です。
大丈夫、という人はどうぞ。
- 146 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 16:45:30 ID:kvixxI8G
- ふと目が覚める。
お嬢様が不安がっているのは痛いほど解るから、目が冴えたのだろう。
難儀なものでこの姿でも感情が働いてしまうらしい。――仕方の無い事だが。
ひょい、とお嬢様のベッドへと上がる。
「…うぅ…せっちゃ…」
夢でも見ているのだろうか、だけどうなされていて…涙が出ていた。
その涙を舐め取るが…目を覚めさせてしまった。
「ぁ…ワンちゃんか……なんや伝わったんかな…あはは…」
最後の笑いも、乾ききったものだった…心的疲労が見られる。
「クゥーン…(お嬢様…)」
「なぁんや、心配してくれとるん?…そうやな…ワンちゃんなら…」
お嬢様は起き上がって座り、語り始めた…
- 147 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 16:46:32 ID:kvixxI8G
- 「ウチな、こんなんになってまうぐらい好きなのに…
せっちゃんが解っとらんのかな…、今日の仕事もそうやけど…
心配する身にもなって欲しい…なんて、な…
どちらにしてもせっちゃんに言えんのやから、内弁慶もいいとこやな…」
苦笑しながらも私の頭をなでる、だが確かに涙が流れたのが見えて…
こんな想いを、私はさせていたのか…。
申し訳ないと思う気持ちと只々嬉しい気持ちもあって、内心複雑だが…。
「せっちゃんやったら…」
モヤモヤと考えていることを一時的に止め、言いかけるお嬢様を見る。
「せっちゃんやったら…こういう時、どうするんやろう…?
ウチが急に消えてもうたら、探してくれるんやろか…?」
寂しそうな目の中に確信も見えた。―――気がした。
- 148 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 16:47:29 ID:kvixxI8G
- せっちゃん、もし見てくれとるのなら。――聞いてくれとるのなら。
ウチの気持ち届いてるといいんやけど…。
そんな事を考えたってせっちゃんは居らん。
それは再確認することないくらい事実が示している。
でもどこかには居る、なんて妙な確信があった。
なんとなく、せっちゃんみたいなワンちゃんもおることやしな。
「せっちゃん困らせすぎたんかな…」
だから、天罰が下ったのかな。
なんて、天罰にしては痛すぎるし、人を不幸にするだけなら疫病神や。
ぐい、と何か引っ張られる、と思ったらワンちゃんがパジャマを引っ張ってて
「どうしたんやろ…?」
ウチが気づくと扉に駆け寄って…、出たいというような素振り。
――ウチ、ワンちゃんにも嫌われてもーたかな…
開けてあげると、体半分だけ出て、ウチが出るのを待っているかのようにお座りする
外に連れ出すつもりなんかな、とか思いながらも上着を羽織って
そういえば散歩行ってなかったやった、なんて思い出してワンちゃんについていった
- 149 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 16:48:27 ID:kvixxI8G
- 朝方の街。
この時間にこの場所を廻るのが日課だ。
勿論お嬢様を連れ出すなど初めての行為。
――まぁ、当の本人は「どこいくんー?」とか言ってますが。
本当なら、人であった時に、見せたかった場所。
まばらな光と、日の出を。
見晴らしの良いこの場所で、日の出を見ることが日課だった。
今日は見せたくて引っ張ってきてしまったが…無理させてるのは解っている。
本来ならお嬢様が眠っておられる時だ。
「わぁぁ…」
感動されている、だろうか。
でも此処を回るのは最後だな。
犬となってしまったならば、仕える意味ではなくペットとしてだ。
このルートをこの時間通る事はなくなる。
やはりお嬢様を無理させるわけには行かない。
たとえこの身がどうなろうと、だ。
- 150 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 16:49:10 ID:kvixxI8G
- ワンちゃんに、こないな綺麗な光景見せてもらえるなんて。
せっちゃんもこの光景、見とるやろか?
――一緒に、見たかったなぁ…
「なぁ、ワンちゃん」
「クゥ〜ン…?」
「せっちゃん、何処行ったんやろうね」
そういうと、少しワンちゃんはウチから離れると…
「ワォォォォォォーーーーーーーーーーン…」
遠吠えやった。
仲間との連絡に用いるっていう…。
―――仲間がおったんやな。
ウチはこの時知らんかった、この遠吠えがウチへのメッセージやってことに。
- 151 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 16:52:23 ID:kvixxI8G
- ここから先が駆け足になっているので、其処を注意してくれると…。
では後半の前半投下完了しましたので、また夜に。
- 152 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 17:03:45 ID:Z04T8h7Y
- >>151
続き待ってました!
GJっす!!
- 153 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 17:22:36 ID:rFEAwwGk
- つづきまってますwktk!!
- 154 :前書き ◆yuri0euJXw :2008/05/17(土) 17:52:16 ID:rFEAwwGk
- 連投スマソ。
いぬ待ち応援投下。(邪魔?)
- 155 :1/3 ◆yuri0euJXw :2008/05/17(土) 17:52:48 ID:rFEAwwGk
- 咳込むたびに頭が割れるように痛む。
私は、だるい体を天井へ向けた。
こんなに酷く風邪を拗らすなんていつ以来だろう。
思考力の落ちた頭で記憶の糸をたぐり寄せるがその動きは緩慢だった。
キッチンから小気味良い軽快な音が聞こえてくる。
誰かがいることがこんなに安心できるなんて‥‥。
お嬢様の楽しそうな鼻歌を聞きながら、私は一つの記憶にたどり着いた。
◇◆◇
「まぁ、ヒドい熱どすなぁ。」
濡れた手拭いを搾りながら幼子の額にのせ、木乃香の世話人が呆れたように言った。
それは決して悪意のものではなく子供に向けた優しい愛情が込められていた。
「ほな、ゆっくり休みなはれ。旦那様にはウチから言うときますよって。」
静かに障子戸を閉めると人の気配が遠退いていった。
「せっちゃん。堪忍な。」
木乃香は刹那の小さな手を握り締め心配そうに顔を覗き込んでいた。
熱でクラクラするなか刹那はその手を握り返した。
「このちゃん。堪忍な。迷惑かけてもうて‥‥。」
ケホケホと咳込みながら幼い刹那は木乃香に言った。
刹那は少し熱っぽさを感じていたが、木乃香が心配するので、一緒に遊びに出たのだった。
案の定、木乃香の屋敷内で目眩に襲われ倒れてしまい、慌てた木乃香が泣きながら世話人を連れてきて、木乃香の屋敷の一間に休むこととなったのだった。
刹那にとって幸か不幸か熱が落ち着くまで木乃香の元に留まることとなったのだった。
- 156 :2/3 ◆yuri0euJXw :2008/05/17(土) 17:53:10 ID:rFEAwwGk
- ◇◆◇
あの頃‥‥以来かな?こうして熱に浮かされるなんてことは‥‥。
私はキッチンにいるお嬢様の姿を目だけで追った。
なぜか嬉しそうなお嬢様は、満足げに味見をしていた。
軽く咳込みながら私は自分のことを思った。
強くなりたいと思ってきた。でもお嬢様と情を交わした自分は弱くなってしまったのだろうか。
心細さが身に染みていたときのお嬢様の来訪。
取り乱してしまいそうだった自分。
甘えているのかな?
ゴロンと寝がえりをうつ。幾分肺が楽になった。
もう止めよう。頭がガンガンしてよく考えがまとまらないや。
「はい。できたえ〜。」
私はフラフラと体を起こして体勢を整えようとしたがまた酷く咳込んでしまった。
見かねてお嬢様が咳止めを下さる。なぜか子供用のシロップ。でも私には懐かしい味だった。
お嬢様との記憶につながる昔懐かしい甘い味。
「済みません。ご迷惑をおかけして‥‥。」
咳込む私の背を撫でていたお嬢様の手が、私の頭を優しく撫でた。
「またそういうこと言う〜。」
そのまま抱き寄せられお嬢様の胸に包み込まれる。
「安心してええよ。今度こそウチが治したげるからな。」
- 157 :3/3 ◆yuri0euJXw :2008/05/17(土) 17:53:32 ID:rFEAwwGk
- あの頃、泣きながら私を看病してくれたお嬢様は、必死に「ウチが治したげたい。」とそう言っていた。
覚えていて下さるのだ。幼い頃の私との記憶を。
お嬢様は熱いおじやをフウフウと吹き冷まし私の口へ運ぶ。そして私はそれを口にする。
熱のせいで味はわからないはずなのに温もりが体の隅々まで広がる。
「ほな、ゆっくり休んどき。また様子見に来るから。」
お嬢様は私の顔を撫でながらそう言った。
優しい微笑み。でも私の中にこみ上げてくるのはどうしようもない寂しさだった。
いつもなら黙って送り出せるのに、私は差し出されたお嬢様の腕を必死に捕まえた。
「‥‥っ、行かないで、ひ‥‥一人にしないでくださ‥‥。」
言い切る前にまた咳込んでしまった。
どうにもかっこ悪い。
でも,お嬢様に傍にいてほしかった。あの時は風邪がうつるからと途中で引き離されてしまった。
廊下から心配そうに覗くこのちゃんが印象的で,早く治さなきゃって‥‥そう思って。
でも今は‥‥。
お嬢様のために距離を置かないとと思いつつも,自分の欲望に抗えないのは,やはり熱のせいなのだろうか。
「今日のせっちゃんは,甘えんぼやねぇ?大丈夫や。うちがそばにおる。安心しいや。」
私の額を撫でるお嬢様の手が優しくて,心地よくていつしかそのぬくもりに包まれて私は眠りについた。
- 158 :後書き ◆yuri0euJXw :2008/05/17(土) 17:55:41 ID:rFEAwwGk
- お邪魔しました。
ク氏と支柱がかぶってるかもしれませんが,インスパイアされたということで。
続きは定番エロで。
またひっそり投下させていだだきます。
- 159 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 20:47:45 ID:kvixxI8G
- おや、早めに来て見れば思わずニヤニヤしてしまうものが…GJです。
後半の後半を投下しに参りました。
そういえばトリだけでは何か物足りないような気がします。
ク氏などの呼び名とかなければ作ってみたいなと思う今日この頃。
基本的に注意事項は前半とかわりません、がこれ以上続きません。
後は皆様の妄想等で膨らませて頂ければ幸いです。ではどうぞ
- 160 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 20:49:24 ID:kvixxI8G
- くっ、お嬢様は気付いてくれないか。
此処にいますと叫んだのに。この手も、失敗か。
まぁ、いい一生此の侭でもお嬢様の傍にいて、守ることができるわけだしな。
遠くから「誰だ貴様はー」という遠吠えが聞こえる。
答えるわけには行かない。本来犬ではないわけだし。戻った時に通じない。
…色々と矛盾しているが。
お嬢様が移動しだすのを見て、同じく移動していく。
向こうから誰か来たようだが…。
―――今犬連れの人と会うわけには…
なんて思っていれば、思いっきりそういう人で
連れている犬はゴールデンレトリーバー…頭良いとして知られているあの犬だ。
敵意むき出しでこちらに向かってくる。
「貴様、新入りか?俺様に挨拶ナシとはどういうつもりだ?えぇ?」
どうもこの近辺のボスらしい…人間が聞けば只ワンワンと吼えまくっているだけだか
「あなたと喧嘩するつもりは…」
「問答無用、先ずは飼い主を傷つけてやる!!」
お嬢様に襲い掛かろうとするレトリーバーを止められないのか
その飼い主が引っ張っても止まらない。…ちっ。
- 161 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 20:58:11 ID:kvixxI8G
- 大きなワンちゃんがウチに襲い掛かる。
「待ちなさい、待てってばっ!!」
「ワンッワンワンワンワン!!!」
―――アカン、やられる…!
その時、隣にいたワンちゃんがウチの前に…
ゴッと言う音と共に、大きなワンちゃんが倒れて…
ワンちゃんが守ってくれたらしい。
「ワン」
と一声発すれば逃げるように大きなワンちゃんと飼い主さんが行ってもうて…
恐ろしかった、その一言だった。
わんちゃんが振り向くとせっちゃんが
「大丈夫ですか?」なんて言ってるように見えて。
アカンなぁ、幻まで見えるようになってもーとる。
「帰ろか?」
「ワン」
少しだけせっちゃんを探しながら、寮へ戻った。
- 162 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 20:58:45 ID:kvixxI8G
- やっぱり、せっちゃんは見つからなかった。
戦闘が長引いたとして、移動しながらだとしても直ぐに帰ってこれるのに。
でも、さっきのワンちゃん、かっこよかったなぁ…。
部屋に戻れば、もうアスナの姿がなかった。そんな時間かぁ…。
「木乃香さんおかえりなさい」
「うん、ネギくん、ただいま…あ、そやものは相談なんやけど…」
犬と会話できるような魔法ないかな、と相談してみた。
そういうのはあるけど木乃香さんには難しい、と言われた。
「そかぁ、ありがとネギくん」
「いえ…刹那さん、未だ戻ってきていないようですね…」
お休みにしといたって、と呟きながら、朝ごはんを作る。
―――久々に失敗してもーたけど。
ネギくんに言わせれば「木乃香さんもお休みにしておきますよ」なんて言われた。
そんなにウチ、病んでるんかな…?
- 163 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 20:59:37 ID:kvixxI8G
- アスナも帰ってくるなりそう言い出して結局ウチは休むことになった。
「暇だったらそのワンちゃんと遊ぶなりしてればいいじゃない?」
とかいう理由もあったからやて。
アスナとネギ君が学校に向かった後、ウチはベッドの上でごろーんとしとった
一応熱だしてるっていう理由やしな。
そうしていると、ワンちゃんがひょいっと上ってきた。
あぁ、そういえばお礼しとらんかったなぁ…。
ちょっと思い出して涙目になりながら
「さっきは助けてくれてありがとうな?」
なんて頭を撫でて、額あたりにキスしてみた。
そうすると、なんや光出して…
何故か光の中からワンちゃんが消えると、裸のせっちゃんが現れていた。
……何故せっちゃん…?
- 164 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 21:02:10 ID:kvixxI8G
- 何だか視点がを上がっていくの感じれば寒さに気付いた。
―――そういえば私は…!
「……せっちゃん?」
「…はい、何でしょうか」
「何で裸なん」
「犬でしたから」
「………」
とりあえず裸を隠す為にお嬢様の布団をかぶって…
「何時から犬になっとったん…?」
「正確に言うと魔物の呪いに掛かってですから…倒して数分…
お嬢様が探しにきてくださった時ぐらいでしょうか…」
「じゃっ、じゃぁ、ワンちゃんに話したことは全部…!」
「そういうことです…遠吠えに関しても、お嬢様へ…気づいてなかったですが」
あわー、とか言いながら赤くなるお嬢様。勘違いも相まって恥ずかしかったのだろう。
「何になろうと、お嬢様をお守りいたしますから」
「…けど、無理せんといてな」
「……はい」
その後、制服を着て学校に途中から授業受けようとするが
同伴だとからかわれたのは別の話。
- 165 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/17(土) 21:16:45 ID:kvixxI8G
- 犬化せっちゃんの話はこれにて完了です。
もしかしたら皆さんのご期待に沿わなかったかもしれませんが…。
では、また、ネタがあれば投下なとしに来ますね。
- 166 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 10:04:14 ID:uUUmz7DP
- >>159
トリップだけで満足出来ないような奴はサイトでも開け
ここはあくまでも匿名掲示板だ
ク氏は周りが勝手に言い始めた自然発生であって、本人がここでそう名乗ったわけではない
- 167 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 11:08:51 ID:ix1uWBJ6
- 犬化刹那乙!
超長編も休止になって寂しいと思ってた。
職人の皆さまこれからもどうぞよろしく。
最近反応の温度差激しいね。(^o^;)
作品以外の叩きはあんま激しいと………な。
- 168 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 13:45:30 ID:0a8IM5ZY
- >>166
なにがあったか知らんが落ち着けとw
- 169 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 14:52:36 ID:rrtFPotA
- >>166
まぁ、確かにちょっと冷静になれ;
だが、言いたいことは分かるし、そんなキツく言わなくても・・・とは思うが、意見には賛成。
ク氏は自然発生というか、ネ申とか周りで言いまくった結果、本人が神→紙と名乗っているわけだし、
本人が決めてというわけではないよな。
もし、鳥だけで満足できんのならサイトオープンをお勧めする。
あんたのSSは面白いし、とてもいいと思うが、個人名で褒められたり話題に出たいという意志が軽く見られるというか・・・
ここはこのせつについて語り合う&SSを作って読んでもらってそれについて評価し合うところなわけで。
サイトならそんなの問題ないわけだし、過去にもサイトURLを乗せた方もいたしな。
まぁ、何はともあれ犬SS乙!
そして長レスすまない・・・っ
- 170 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 15:02:20 ID:zs8V1IMB
- 「なあ、せっちゃん。零距離射程の攻撃ってどんなのかな。せっちゃんも、使えるの?」
と、小首をかしげながらお嬢様。
「相手に密着した状態から、放つ攻撃ですね……わたしも使えないことはないですが」
つい最近読んだ剣客漫画を思いながら、わたしは答えた。
「ふーん、つまりはこういうことやな!?」
ちゅっ
「……!」
近づいてきたお嬢様に、いきなりキスをされた。
「お、お嬢様!? ちょっと違うような気がしますが……」
「そう? じゃあ、普通の攻撃はこんなんやね!」
指を可憐な唇にあてて、投げキスをしてくるお嬢様。ウィンクがとても様になっていらっしゃる。
「い、いや、そもそも攻撃では……」
「なにやってんのよ、あんたたちは……」
楽しげなお嬢様と悶えるわたしを見て、明日菜さんは呆れた顔をしていた。
- 171 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 15:16:27 ID:ix1uWBJ6
- 和んだ(*´Д`)
- 172 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 16:34:51 ID:+7l2WrLp
- (*´Д`)
- 173 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 16:38:46 ID:P40A+Dg9
- >>170GJ!!モエタ
モノクロ*チェリーがいい感じにこのせつだった
絵柄は好みが分かれそうだけど
- 174 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 17:38:59 ID:rrtFPotA
- ぅわー、晒してやるなよ・・・
カワイソス(>o<)ノシ
- 175 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 17:44:58 ID:szBPNC1T
- つかそれだけでわかるあなた方が凄 (*´д`*)ソンケー
- 176 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 18:43:15 ID:/iqO1wlo
- リンクフリーだし晒してもいいんじゃない?
- 177 :前書き ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:09:22 ID:szBPNC1T
- >>157 の続きです。
このせつエロです。
毎度ずうずうしいお願いですが,
絵師様のインスピレーションを刺激できたらぜひ挿絵をお願いします。
多分レスと行数がぎりぎりなので,今回は後書きと<終わり>をなしにします。
それでは,駄作投下。お目汚し失礼します。
- 178 :4/12 ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:10:10 ID:szBPNC1T
- ふと眼が醒めた。私はどうしたんだっけ?
ぼんやりした頭のまま,体を起こそうとすると動きがやや制限された。
視線を下へ落とすと,私の隣でお嬢様がうつ伏せ,静かな寝息を立てている。
私はあわてて体を戻し,布団の中へもぐりこんだ。
鼻が隠れるくらいに潜り込む。
しっかりと握られた手が,妙に熱かった。
あの時と同じ。結局私はお嬢様と距離を取ることになったけれど,
お嬢様はそんなのお構いなしで,私の隣でしっかりと私の手を握ってくれていた。
片時も離れず,引き離されてもいつの間にか傍にいた。
結局二人とも熱が出てしまって,布団を並べることになったのだけれど。
幾分穏やかになった病状は,私の記憶を緩やかに思いださせてくれた。
物思いにふけっていると,お嬢さまの寝ぼけ眼と目が合った。
「ぁ‥‥起きたん?‥‥どう調子?」
「はい‥‥まだ熱っぽいですが,咳は落ち着いたようです。」
私は別の意味で顔を赤くしながらお嬢様に答えた。
お嬢さまの手が私の顔に触れる。
握っていた手は熱かったけど,そうでない方はひんやりして気持ちよかった。
「ふふふ‥‥‥せっちゃん可愛ええなぁ。」
「ふぇ?!」
やたら笑顔でお嬢様は私を見つめる。
「うちが‥‥そばにおるからな。」
「‥‥‥はい。」
私はお嬢様に会わす顔もなく,そそくさと布団の中に潜り込んだ。
- 179 :5/12 ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:10:39 ID:szBPNC1T
- 「あっ!そや,熱測らんと。」
お嬢様はぽんと手を鳴らすと,何かを思い出したように体温計を取り出した。
私に手渡してくださるのかと思いきや,お嬢様は布団に手をかける。
私は熱のこもった布団の中から上半身だけ外へ出た。
お嬢さまの行いに戸惑う隙もなく,お嬢様は私の胸元のボタンを外し,そっと手を入れた。
急な行動に驚いたが,お嬢様が私の胸に触れる感触を敏感に感じてしまった。
上擦った声が漏れて,少し恥ずかしい。‥‥これも熱のせいだろうか。
「やっぱ,まだ熱いなぁ。」
そう言うとお嬢さまは私の脇に体温計を挟み,そのまま軽く抑え込んだ。
でも私はそのお嬢様の感触にドキドキしたまま,なんだか別の熱が上がってしまうのではないかと気が気ではなかった。
体温計の音が鳴るまで,ひどく長く感じた。
私はドキドキとしたまま,お嬢様の手をもどかしく思った。
こんな時だからか,いや熱のせいに決まっている。
ただ体温を測るために抑えられたお嬢さまの手がひどく私の欲望を掻き立てる。
もっと触れてほしいと‥‥私を興奮させた。
おかしい‥‥‥やっぱり熱のせいだ。
ピピピピピッ
悶々としていた私の脳裏に電子音が響く。
お嬢さまの手が離れていくのを,名残惜しく思った。
「う〜ん。」
お嬢さまが唸る。ちらっと私の方を見て,またお嬢様は唸った。
「どうか‥‥したんですか?」
- 180 :6/12 ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:11:05 ID:szBPNC1T
- 私はお嬢様を見上げて声をかけた。
何か起きたかと心配したのだけれど,次にお嬢様と視線が合った時に私は,意味深な目元に釘づけになってしまった。
「ん〜〜。いや,せっちゃんには熱の下がるおまじないが必要かな〜と思って。」
「おまじない?」
「せや。でもその前にも一回ちゃんと体温測っとかんとな。」
ちゃんと?ちゃんと測れなかったのか?
私は頭上にいくつもクエスチョンマークを飛ばしながらお嬢様に尋ねた。
「ちゃんと測るにはな〜脇じゃ駄目なんよ。」
「‥‥では,どこで‥‥。」
私はそう言って答えをお嬢様から聞く前に思いついてしまった。
「ほんとに‥‥するんですか?」
「うちしかおらんから我慢しといてや。」
今私は,お尻を高くした状態でうつぶせている。
お嬢さまの手が,腰に添えられるのを感じて一瞬息が止まった。
そっと脱がされるパジャマと下着が太ももあたりに絡まっていた。
お嬢さまに私の恥ずかしい部分を余さず見られている。
お嬢さまの視線を痛いくらい感じた。
でも今の私には,それすらも快楽の一部になりつつあった。
「それじゃ‥‥いくえ?」
「ヒっ?!」
私のお尻にお嬢様の手が添えられ,細い棒が私の菊門を割って入ってくる。
妙な異物感に上擦った声が出る。
「じっとしててな。」
- 181 :7/12 ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:11:29 ID:szBPNC1T
- お嬢さまはそんなことを言う。
しかし,言葉とは裏腹に小刻みに体温計を動かすので私はそれから逃げるように腰を動かしてしまう。
逃げる私のお尻をお嬢さまは捕まえ,ねっとりと揉みしだくのは気のせいだろうか。
やはり体温計の電子音はなかなか聞こえてこなかった。
ピピピピピッ
気の遠くなるような時間が過ぎ,私を苛んでいた甘い刺激はゆっくりと去っていった。
完全に抜き取られ,お嬢様の手が離れると,力の抜けた私はその場にへたり込んでしまった。
「う〜ん。」
「‥‥今度は‥‥どうですか?」
私は甘い疼きにしばらく耐えていたせいか,知らない間に熱っぽい溜息を吐いていたようだ。
「ん〜〜。」
お嬢さまは,体温計と私を交互に眺めた。
お嬢さまの意味深な視線は私の体を余すところなく見つめていくる。
舐めるような視線を,私は全身で感じた。
熱く疼いている体を見つめられ,それだけでさらに疼きは強さを増す。
お嬢さまは体温計を静かに置くと,にこやかに微笑んで言った。
「やっぱ,せっちゃんには熱の下がるおまじないが必要やな。」
うつぶせた私の顎に指を添え,お嬢様は私の顔をお嬢様の方に向ける。
そっと近づいてきたお嬢さまは,優しく私に囁いた。
「知っとる?熱ってな,いっぱい汗かいてぐっすり寝るんが一番良く効くんやて?」
さらに近づいたお嬢様の唇が,私の耳たぶに触れた。
- 182 :8/12 ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:11:52 ID:szBPNC1T
- 「‥‥試してみいひん?」
ぞくっとした感覚が,全身に伝わる。
お嬢さまの熱っぽい吐息が耳にかかると,私の火照った体は敏感に反応した。
「ぁ‥‥お嬢さ‥‥ま?」
「い〜っぱい,汗かこうな?」
私の戸惑いの声は,そのまま,嬌声に変わる。
それはお嬢様が,私のお尻を高く上げさせたからだ。
しかし先ほどと違うのは,体温計ではなく‥‥。
「ふぁ‥‥ん‥‥ぁ‥‥。」
「ふふ‥‥せっちゃん‥‥もうぐしょぐしょや‥‥。」
お嬢さまの指が私の秘所を押し広げて弄っているのであって‥‥。
「ぁん‥‥ぅっ‥‥ひっ!!」
深く入ってこない指先は秘裂をそっと撫で,秘芯を転がす。
そう思うと,ねっとりとした熱いヌメリが私を襲ってきた。
待ち望んだ行為と,それ以上の快楽が私を溶かしていく。
じゅるじゅると舐めとられる音が鮮明に脳裏に響いた。
ガクガクと力の入らない足腰を何とか持ちこたえさせる。
その刺激は私を昂らせると,そのまま一気に頂点まで追い立てたのだった。
「はぁ‥‥ん‥‥。」
激しく息を吐きながら私はベッドに倒れ込んだ。
イった後だというのに,まだ私の中で何かが燻っているような感じがする。
熱でぼんやりとした頭は,やはり私の思考を鈍らせる。
ただお嬢さまに抱かれているということだけで体が弾むように喜んでいる。
- 183 :9/12 ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:12:16 ID:szBPNC1T
- こんなの‥‥変だ‥‥‥やっぱり‥‥‥熱のせい‥‥。
お嬢さまに促されて仰向けになると,すかさずお嬢様は私のパジャマのボタンをはずした。
前身ごろを肌蹴させ,色付いた先端をペロッと舐めた。
私はそれだけで嬌声を上げる。
鈍く響く快感が私の体の奥底に伝わっていく。
「凄く感じやすくなってる‥‥なんで?」
くすくすと楽しそうにお嬢様は私に問いかける。
その間も愛おしげに私の胸の突起を可愛がっていた。
舌先で弄られる刺激と指先でなぶられる刺激が,残されたわずかな理性を崩しにかかっていた。
「‥っ‥‥熱の‥‥せいです‥‥ぅっ‥‥。」
「いつでもうちが‥‥治したげる‥‥せっちゃんの‥‥お熱‥‥。」
「‥‥は‥‥い‥‥。」
胸の刺激が心地よくて,優しく揉みし抱かれてこんなに気持ちいいなんて‥‥。
軽くイってしまったかのように体を軽く仰け反らせると,お嬢さまは背筋を指できゅっと擦った。
全身の力が抜け,私は激しく息を吐く。
興奮した肌はじとりと湿り,額には玉の汗が浮く。
お嬢さまの手技に‥‥こんなにも激しく感じている。
あぁ‥‥‥熱い‥‥‥熱くて‥‥蕩けてしまいそうだ‥‥‥。
「っふふ‥‥せっちゃん。気持ちええの?」
「ぁ‥‥お嬢様‥‥っんぅ‥‥。」
呼ばれたときには私の唇はお嬢様に塞がれていた。
風邪がうつるとか思い至ったのは,歯裂を割って入ってきたお嬢さまの舌にたっぷりと冒された後だった。
- 184 :10/12 ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:12:54 ID:szBPNC1T
- 「ぁ‥‥だめです‥‥‥移ります‥‥から。」
「せっちゃんの風邪ならうちが貰ったげる。」
「お嬢さま?」
「うちが熱出したら,せっちゃん看病してな。」
その言葉の意味に反応している間に,またたっぷりと深いキスをされてしまった。
だから,風邪がうつると言っているではありませんか。
などという暇もなく,混ざり合った唾液を嚥下する。
口の中ってこんなにも気持ちいいんだ。
お嬢さまの唾液が媚薬のように働いて,陶然としている自分がいた。
お嬢さまは潤った私の唇に吸いついて,チュッと音を立てて離れる。
するとお嬢様の唇も色っぽく濡れているのが見えた。
やはり熱のせいで,私は思うように動けないでいると,私の前にお嬢様の指が差し出された。
にっこりとした微笑みが私に咥えろと言っている。
そっと口を開いてお嬢様の指を口に含む。
柔らかい指先を丹念に舌先でなぞり,軽く吸いつきながらお嬢様の指を舐めた。
私はそれが気に入ったのか,一心不乱にお嬢様の指を舐めていたらしい。
途中で赤い顔をしたお嬢さまに止められて気がついた。
「いやや,せっちゃんこんなに舐めたら。」
「あ‥‥お嬢様‥‥。」
「めっちゃ,気持ちよかったえ。」
再びお嬢様と唇を重ねる。
私はもう訳がわからなくなっていた。ただこんなにもお嬢様と絡み合っていることが心地良かった。
パジャマを羽織ったまま,私はお嬢さまの促すままに体を起こした。
両足を割ってお嬢さまが入ってくる。
お嬢さまの前で非常に恥ずかしい格好をしているのだけれど,それを理解するのにやっぱり時間がかかった。
- 185 :11/12 ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:13:20 ID:szBPNC1T
- 「あっ‥‥やっ‥‥‥お嬢様っ‥‥。」
「いっぱい汗かいてゆっくり休もうな。」
お嬢さまは大きく開かせた私の脚をだき抱え,密着する。
でもお嬢様は服を着たままだから完全に密着しているわけではない。
でも,自分の汗の匂いと,お嬢様の匂いと,湿った熱っぽい空気がまとわりついて距離は感じなかった。
お嬢さまの指が私の中に侵入する。一本の指でゆっくりと掻きまわすように内部をえぐる。
そこは私の感じるところを探すような仕草で‥‥‥。
「ふぁ‥あぁあぁん‥‥‥ぅあっ‥‥あっはぁ‥‥‥。」
「やっぱり感じやすいなぁ‥‥。」
「ひっ‥‥熱のっ‥‥‥熱のせい‥‥ですっ‥‥。」
「ん‥‥そやな‥‥‥。」
そのままお嬢さまはするっともう一本の指を挿入した。
押し広げられる感覚に違和感を感じるも,鋭敏になったそこはそれをすぐに快感として捉えた。
「ひぐぅ‥‥はぁ‥‥ん‥‥。」
「いっぱい感じて‥‥‥。」
「は‥‥はいっ‥‥‥。気持ち‥‥いいっ!」
「うちが傍にいるから‥‥。ずっと‥‥‥せっちゃんの隣‥‥うちがいるから‥‥。」
「はいっ‥‥は‥いっ‥‥お嬢さま‥‥。」
内部をかきまわされ,奥深く挿入された指先は,私の奥を愛しげに撫で擦る。
そこは,最も快感の深い神秘の場所。
頭の芯まで蕩けそうな快楽に全身を支配されて,私は乱れるがままにお嬢様にしがみついてその時を迎えた。
◇◆◇
- 186 :12/12 ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:13:45 ID:szBPNC1T
- ふと眼が醒めた。私はどうしたんだっけ?ぼんやりした頭のまま,既視感のある記憶に思いを馳せる。
体を起こそうとすると動きがやや制限された。
視線を下へ落とすと,私の隣でお嬢様が私と並んで静かな寝息を立てていた。
私はあわてて体を戻し,布団の中へもぐりこんだ。鼻が隠れるくらいに潜り込む。
しっかりと握られた手が,妙に熱かった。
お嬢さまのおまじない‥‥‥激しかったな‥‥‥。
私はそれまでの行為を思い出すと一人で赤面していた。あれ?頭が‥‥‥スッキリしてる?
「ん‥‥‥起きたん?」
お嬢さまが寝ぼけ声で目を覚ました。
「お嬢さまのおまじない‥‥‥効いたみたいです‥‥。」
恥ずかしい顔を見られたくなかったので,私は布団から顔半分だけ出して伝えた。
「ほかほか,元気になってくれて良かったえ‥‥‥‥くしゅん。」
一瞬時が止まる。
「ふぅ‥‥‥だから言ったのに。」
「だ‥‥大丈夫やえ。」
「お嬢さまは‥‥私が看病いたしますからね。」
「‥‥‥よろしく,お願いします。」
ずっとそばにいてくれてありがとうございます,お嬢様。
寂しさを感じるのは弱さかもしれないけど,あなたの優しさを感じるためならそのほうがいい。
その日は大人しく休んで回復した私だったが,案の定,お嬢さまは熱を出された。
お嬢さま以上に,お嬢様を手厚く看病したのは言うまでもない。
あと「熱の下がるおまじない」をしたのかは想像にお任せしようか。
- 187 :後書き ◆yuri0euJXw :2008/05/18(日) 19:15:31 ID:szBPNC1T
- 勝負だ連投規制!!
エロぱろ過去ログかなんかでネタを仕入れました。
というわけで良作待ち!
- 188 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 19:26:57 ID:/iqO1wlo
- '`ァ(*´Д`*)'`ァエロ萌え大好き
最近SSが沢山あって嬉しい
- 189 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/18(日) 20:15:02 ID:318NxfWV
- 続き待ってましたー(´∀`)
GJ!!このせつ萌え(*´Д`*)
- 190 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/19(月) 09:29:27 ID:68vxF0TG
- 最高でした。
熱でぽわっとしたせっちゃん。。たまらん。。
- 191 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/19(月) 14:57:12 ID:+wWUrLKP
- 誰か前スレのログ持ってる人いるかぃ?
- 192 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/19(月) 14:59:07 ID:ZYKT7Z00
- なきにしもあらず、または変換サーバーだのん。
- 193 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/19(月) 19:09:50 ID:dKlSU0EH
- >>191
持ってるよ
- 194 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/19(月) 20:52:25 ID:AraOMeBe
- >>191
Jane Doe Style のdatなら出せるよ。
http://www3.uploader.jp/home/konosetu/
にでも上げようか?
- 195 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/19(月) 23:39:55 ID:dKlSU0EH
- 考えてみたら、わざわざうpらなくてもまとめサイトにログあるじゃんw
- 196 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/21(水) 20:41:44 ID:Pai3XvVP
- >>193,>>194
即レスありがとう。
確かにログありました(笑)
まとめサイトがなにやら色々と変わっていたので、気がつきませんでした。
ここでなんだけど、まとめの管理人さんにはいつも感謝してます!
ありがとうございます。
- 197 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/21(水) 23:18:23 ID:Qabr9jvu
- ここって何レス制限だっけ。
1レスの行制限も教えてくれると助かる。
- 198 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/22(木) 01:19:04 ID:1h3Uwo8A
- いちレス32ぎよう
じうレス制限だったはずだが、この間の投稿では越えてた気がした。
設定は10のままだったけど、変わったんかな?
- 199 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/24(土) 19:31:18 ID:SagM34B4
- なんか最近人少ないな・・・。
個人的にはこのせつが感動的再会を果たしたからその日の夜とか次の日、
とか読みたいんだよね。
と、希望を言ってみる。
- 200 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/24(土) 23:57:29 ID:QKt+0Idq
- あっ、それ妄想したことあるある!
二人で宿を脱け出して、星空の下でこっそり会ったりして。
せっちゃんがちょっと照れて、木乃香は何か実感わいて、ジワッと涙浮かべて喜んだり。
うわっ、誰か字にしてくれないかなぁ。
- 201 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/25(日) 01:56:59 ID:hFS8xeNr
- >>199,>>200
よお俺。
個人的には長編の続きにwktk
- 202 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/25(日) 07:02:02 ID:I0rlmJmR
- イメージソングは瞳の中の迷宮→聖なる空の下で
でもサイトとかで妄想SS、漫画見かけるよね。
- 203 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/25(日) 09:50:06 ID:SClrUkWQ
- このスレしか燃料がないんだぜ。ちょっと検索してみるかなぁ
- 204 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/25(日) 13:04:52 ID:I0rlmJmR
- このせつ同盟の名簿がお気に入り。
燃料いっぱいあるよ
- 205 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/25(日) 21:05:04 ID:5Envino5
- >>200
俺も読みたい!!
だれか文字にしてくれる人いないか?
あとランキングで上位なサイト探して、そこの相互を当たると結構イイサイトに行ける。
- 206 : ◆GvbCrZA3mg :2008/05/27(火) 02:40:00 ID:rDRE7x6q
- >>200,>>205
その願い引き受けました。
というわけで書いてみていますので待っていてくださると助かります。
其れとお詫び。
妄言を口走ってすみませんでした。
サイトを持つ気はないので、このトリップのみで此処に居ようと思います。
本当に申し訳ありませんでした。
- 207 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 07:51:36 ID:juVUXCEX
- 楽しみにしてるゼ。
あとチラ裏なんだが、
ここが荒れにくいのは書き手も読み手も絵師さんもロムラーも
皆が謙虚だからだとおもふ。
文字だけなのにそう言うのが伝わるのってスゴくない?
……チラ裏スマソ
あぁ。このせつで萌えたい。せつこのモナー。
- 208 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 19:50:26 ID:1mtyMmJS
- それはつまり、紳士淑女が多いスレってことですね
- 209 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 20:22:07 ID:8zui/aVs
- 平和が一番(´ー`)つ旦
- 210 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 20:30:46 ID:FEfA5p1G
- ( ・∀・)つ日
川
ザバー
- 211 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 22:48:19 ID:02RddwdX
-
「せっちゃん、エイ○アンって見たことある?」
「映画ですよね・・・・たまに再放送をやってるのを見ますけど、いつも途中からで詳しくはわからないです」
「最近他の宇宙人と戦うシリーズが出てな、それ一緒に見ぃひん?」
「構いませんが・・・・前作見てないとダメとかありませんか?」
「せやなぁ・・・・エイ○アンの生態とか知っとった方が楽しいかもしれへんな〜」
「そ、そうですか・・・・」
「・・・・うちが教えてあげよか?(ニヤリ」
「え? な、なんですかその笑顔は・・・・?」
「エイ○アンの繁殖なんやけどな、メスが卵産んで・・・・んで卵から出てきた小さいのが、こうやってな・・・・」
「え、あ、ちょ・・・・」
「人に飛び掛って、頭抱え込んで、口に・・・・管みたいの入れるんや」
「んっ・・・・!? ん、んぅ・・・・!」
「ぷはっ――ほんで・・・・胸に子供みたいの生みつけるん・・・・ここら辺やな」
「や、くすぐった・・・・っふあぁ・・・・あ・・・・」
「――続きは・・・・よい子が寝たら教えるな? 生まれるんには時間がかかるんよ・・・・?」
「・・・・は、はい・・・・(エイ○アンって、こんなにエロかったっけ・・・・?)」
つづ・・・・かないよ。
紳士淑女じゃなくてすまない。
- 212 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 23:29:43 ID:8zui/aVs
- >>211
思わず吹いたww
確かに続けるのは大変そうだww
- 213 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/27(火) 23:51:05 ID:juVUXCEX
- ク氏の仕業だったのか。エイリアンてキモくて好きく無かったが
このせつでやると面白いのな(´∀`)
なんて言うか……ジジェェェ?
- 214 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 08:07:07 ID:/NCt8n/I
- 雨さみ〜。
このせつ相合い傘というベタな奴を思いついた。
ブルっと震える木乃香をせっちゃんのぬくぬくなおててが迎える…なんてね。
あぁさみ〜よ〜。
- 215 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 09:39:51 ID:cBocO6C3
- >>214
確かに雨の日ネタは萌える。
雨の日=相合い傘
そんな定番を書いてみたいと思ってしまったOTL
- 216 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 10:51:13 ID:DSF+B2Rp
- よし…書こう
- 217 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 11:54:39 ID:DSF+B2Rp
-
しとしと、ぽちゃん。
雨と言えばそんな音が頭の中に降り注ぐ、たいていはそう。
朝方はどんよりねずみ色の雲が空をゆらゆらと泳いでいた。
サーと静かに滴る雨がこの小さな折り畳み傘を優しく撫でた。
不思議と気分は清々しい。
その理由は分かってる、きっと・・・
予感がした。
「バイバイ、木乃香」
同室の彼女は部活に行くらしい。
珍しい、なんて怒鳴られることを知っていて言うはずがない。
だけど言ってしまう。
「うっさいわねー」
- 218 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 11:55:12 ID:DSF+B2Rp
- その後の笑顔が自分にはない綺麗さを帯びているから。
後姿に手を振って階段を降りる。
カバンから傘を取り出して、以前まで少し億劫に感じていた。
今はちょっぴり嬉しい。
あなたからもらったものだから。
あなたが選んだものだから。
自分色、なんやって。
「お嬢様っ」
玄関にあったのは予感だった。
何でという前に笑顔が自然と零れてしまい少し気恥ずかしい。
彼女はそうとも知らず人懐っこい笑みを浮かべて訪れを待った。
すぐ行くから、そんなうずうずせんの。こっちが照れるやん。
下足箱、自分の2つ下に彼女のがある。
いつも、この距離感がたまらなく切なかった。
今も、思い出す。
「せっちゃん、」
「はい・・・?」
「・・・雨、降っとる?」
- 219 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 11:55:44 ID:DSF+B2Rp
- 彼女は目線を外に向けた。
その間に、これを消すから、ちょっとだけ、ね。
「はい、今朝よりちょっと強いくらいですね」
「そか」
学校指定の靴を履いて彼女の隣りに立つ。
「ほな、行こか」
「はいっ」
くすぐったそうに笑う。
それが子どもっぽくて、可愛くてついもらい笑い。
ほんと、もっと早くこんな雨の日を迎えられていたらな。
なんて。
帰り道、いつも通りのそれなのにどうしてか違う気がした。
さっきまでどっちかと言えば憂鬱に浸っていたのに心は違って。
この雨とは不釣合いなくらい晴れ晴れとしている。
それは彼女の傘も同じで、彼女のは白に近い水色。
それはまるで晴れた空だ。
- 220 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 11:56:15 ID:DSF+B2Rp
- 「せっちゃん、今日部活やなかったっけ?」
「え・・・あ、はい。でも、なくなったんです」
「へー、そやったん」
「はい」
あれ、と思い彼女の横顔を見つめた。
そこには普段の何気ない会話から生まれる笑顔に過ぎなかったが、
やっぱりどこが大人びたようなそれに思えた。
不意に行かないで、と誰かの声が聞こえた。
雨の、音。
「嘘です」
「え?」
「ほんとは、さぼりです」
せっちゃん?と首を傾げると彼女は申し訳なさそうにこちらを振り向いた。
まるで母親に叱られている子どものように肩を竦めて。
次に紡ぐ言葉が瞬間的に分かってしまった。
だから、先に言うね。
「なー、せっちゃん」
「はい・・・」
「ウチのひまわり、もういっぱいお水飲んだんやて」
「は?」
「せやからな、もうこれ差せへん」
「お、おじょうさっ――」
- 221 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 11:56:46 ID:DSF+B2Rp
- パサッと傘を閉じた。
全身にいくつもの小さな滴が降り注ぐ。
制服に点々と濃い染みが広がり、髪もしっとりと濡れていく。
目を閉じた。
「あーさむい」
「あ、あの・・・」
「さむいなー、むっちゃさむい」
「お嬢、さま・・?」
駄々っ子のように突っ立ってその場を動こうともしない自分を
彼女がどうするか、瞼の裏に思い描く。
まずおどおどして、それから一歩踏み出して、それから・・・
傘を打つ雨の音が真上にした。
そして頬に感じるぬくもりは紛れもないあなたの手。
「風邪、引いちゃいますよ」
「平気。せっちゃんがあっためてくれるんやろ?」
へへ、と笑って彼女の華奢な腕にしがみつく。
ぴくんと一瞬震え、すぐにそれがほぐれた。
ギュってしてくれた。
「ありがと、せっちゃん」
おおきに、あったかい。
おわり。
- 222 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 11:58:39 ID:DSF+B2Rp
- 短時間で書いたのでこんな駄文に…
お目汚し失礼しました。
始終シリアスチックなのは雨だからということで
それにしても寒いな
- 223 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 14:17:35 ID:/NCt8n/I
- 即席じぃじぇ!!
仕事中なのにしっかりと堪能しました!
うずうずしてるせっちゃんに萌え♪
- 224 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 21:07:20 ID:uJIdlybD
- なんという神。寒い雨の日に心があったまったぜ!w GJ!!
- 225 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/29(木) 21:59:38 ID:2iD3874t
- >>223,>>224
GJありがとうございます。
久々の投下でした。また投下したいと思います。
- 226 :名無しさん@秘密の花園:2008/05/31(土) 14:31:31 ID:oc07+tji
- 保守
- 227 : ◆GvbCrZA3mg :2008/06/02(月) 06:09:34 ID:g1lArzUh
- 再会とその後のリクですが自分なりに解釈したことを最初に謝っておきます。
すみませんでした、私にはこういう書き方しか出来ないようです…。
再会の部分がやたら長いわ後日がほん短いわ…。orz
もしかしたら沿って無いかもしれませんが…ご了承願いたいと存じます。
注意事項はそのくらいとして、次へどうぞ。
p.s謙虚で優しいスレに投下できることを、心より嬉しく思います。
- 228 : ◆GvbCrZA3mg :2008/06/02(月) 06:10:04 ID:g1lArzUh
- お嬢様と離れて2年―――私達は再会した
貴女と望む未来
大卒の資格を得て其々の歩みを始めていた。
お嬢様は本家の関西呪術協会…次期長としての仕事を始めていた。
私は護衛の任を解かれ、討伐などの仕事で関西と九州を行ったり来たりしていた。
勿論お嬢様にはお会いできない、報告書を提出すると同時に、次の任務が渡される。
元々私は下方の者、半妖のタブーを雇ってくれているだけありがたいと思わねば。
そんな折、長の計らいで今日は近くの旅館で泊めていただく事になった。
どうせお嬢様はもう次期長の仕事に従事しているのだから此処に居ると知っても…
なんて期待せずに黙々と日誌をつける。
日誌は6冊に及んでいる、2年分をしっかりと書き留めたものだ。
お嬢様の傍に居ない間の全てをこの日誌は知っている。
その六冊の内には血で全く読めない部分や、黒く染まっている部分もある。
血に関しては数日に及ぶ仕事をしていて負傷した時。
黒く染まっている部分は―――まぁ、割愛しよう。
「せっちゃん!」
期待していなかった声がその部屋に響く。
- 229 : ◆GvbCrZA3mg :2008/06/02(月) 06:10:40 ID:g1lArzUh
- 「…お、嬢様!?」
やはりというか、心の底では期待して居たんだと、気づく。
過去にネギ先生と仮契約していたときのカードに書かれた衣をきていらして…。
「よかったぁ、せっちゃん戻ってくる時は言わんと…報告書だけじゃつまらん…」
ぷくー、と膨れている、この癖は中学のときもやっていらしてた。
「かといったとしても私はお嬢様に仕え、護衛していた時とはもう…」
「そんなこと言わんでもわかっとるつもりや、けどな、やっぱ寂しいんよ?
ここ二年間、ずーーーっと、何時も話しかけてもうて、居ないと解って…」
ぐす、ひっく、と涙を流すお嬢様を私は慰めることも出来ずオロオロするだけで
―――何時もそうだった気がするな、なんて思い出して。
「ぐす、帰ったら…一番にウチに報告してほしい…んよ…」
でもそれは我侭で、私としてもそれは嬉しいことではあるのに
「日本の魔法界の頂点に立たれようとするお方が、そんなわがまま言っては…」
「ほなら、その権限でせっちゃんをウチの護衛に戻してもらうもん」
- 230 : ◆GvbCrZA3mg :2008/06/02(月) 06:11:18 ID:g1lArzUh
- ほら、また我侭。
私はタブーの存在だと知っても尚、友人で居てくれた、主で居てくれた。
「…頭の固い役職の方を説得するのは大変ですよ?」
「なにが何でも納得してもらうから問題あらへん」
―――大有りでしょう、全く。なんて心で呟いていて
「そしたらずっと一緒や〜」
なんて喜んでおられる。でもそんなお嬢様が好きで…好きで。
「今日はここに泊まるんやな?」
「ええ、そのつもりですが…」