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咲-Saki-で百合萌え 3局
- 1 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/08(月) 23:25:35 ID:vfd5qrEI
- ヤングガンガンにて連載中,テレビ東京系列で放映中。
小林立原作の作品、咲-saki-を題材とした
百合SS、百合妄想の為のスレです。尚、H描写の有無も不問です。
<前スレ> 咲-Saki-で百合萌え 2局
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1241971685/
1.次スレは970レスor480KB超を目安とし、宣言して立てて下さい。
2.他関連スレ及び関連サイトについては、下記スレ経由でどうぞ。
<原作スレ(現行)> 【小林立】咲-Saki-58巡目【ヤングガンガン】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/comic/1244461302/
<アニメスレ(現行)> 咲-Saki- 105飜
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/anime/1244469594/
3.苦手なシチュ等については、スルーやNG等でご自衛下さい。
4.SSや妄想を投下して下さる方へ>
両性具有(ふたなり)や道具使用等をネタにしたSSは
NG指定推奨ワードを提示した上で投下して頂けると幸いです。
- 107 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 08:07:05 ID:KbGt9ysj
- >>106
そうだったね。SSは野郎抜きでやろう
- 108 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 08:12:46 ID:eGAKLHOs
- 流石にそれは・・・恋愛方面に絡まれたら嫌だが無かったことにするのも違うだろ
パシリに使うシーンとかあるかもしれないし
- 109 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 08:15:16 ID:T72DhyfC
- 今書いてるss、話の都合上男との絡みある…
- 110 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 08:16:21 ID:eGAKLHOs
- >>109
最終的に振られるにせよ恋愛方面に絡むなら注意書き必須
そうじゃないなら気にスンナ
- 111 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 08:16:43 ID:VeD/wU59
- >>105
井上・・・ノッポ
っていうのもあるぜ
- 112 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 09:20:04 ID:0PrQgGs6
- 男が振られるなり、最終的に百合で落ち着くにしても、
アプローチかけてくるとか絡みがあるんならエロパロ板の方が
制限はなくて良いかも知れんね
- 113 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 09:53:28 ID:+WaZQUdm
- 京ちゃんは絶対いい人ポジションだろ
百合ップルの背中押しておいて「ちぇっ…振られちゃったか…」とか言いそう
- 114 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 09:55:31 ID:FdnmXy5q
- 百合板のいいところはエロくなくてもいいところだからな
向こうは非エロ投下するとスレによっては余計な火種になったりするし
あくまで本筋は百合で、エロがなくて、脇役として男が出るくらいなら注意書きしてこっちに書いた方がいい
エロがあるならどっちでもいいけど、男が行為に絡んでくるなら向こうに書くべき
キス未満または対象外の引き立て役で、あとはひたすら百合ネチョする話なら是非ここでやって欲しい
- 115 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 09:59:05 ID:kg05LcKn
- 男出すなうぜぇ死ね
- 116 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 10:08:57 ID:ChJv/+3z
- 男はせいぜい地球を救うくらいしかできないからな。
まあ京太郎はそもそも部員の中で一番へたっぴだが。
- 117 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 10:49:08 ID:0gleQPZg
- まあ程ほどに
- 118 :へたれ:2009/06/11(木) 11:49:30 ID:TPxNxlXm
- 主要キャラ誰もでてません。相変わらずの枯れ木の文章。NG 登録願います。w
と、恒例の逃げ口上を述べた上で、へたれた文章をふたたび投下。
(「へたれ」名義でカキコするのはこれでラスト)
- 119 :へたれ:2009/06/11(木) 11:50:13 ID:TPxNxlXm
- 「Dear」
これはインターハイの2週間前、某県、某市、某高校の弱小麻雀部室での小さな出来事。
2人の少女がパソコンに向かっていた。画面に映る雀卓を囲む一人は、その筋では有名な
"のどっち"。黙々と局が進み合成音が終わりを告げた。
『終局です』
「次が最後だけどやる?」
「いいの?」
「好きに打つていいから」
そう言ってパソコンに向かっていた少女がもう一人の少女に場所を譲る。
「うん」
…数分後。
「なぜそこで、白2枚捨てる! 東揃ってるのになぜ崩す!おい、それドラだぞ! ニコニコ
できてるのにもったいない! あぁぁぁぁ、それ危険!!って、よりによって跳満に振り込
んで終わりかよ!!」
- 120 :へたれ:2009/06/11(木) 11:54:34 ID:TPxNxlXm
- 「もー。外野うるさい! 好きに打つていいって言ったじゃん」
「言ったけどハコにされるとは思わなかった。しかもワースト記録更新かよ!バカだバカ
だと言われてるが本当にバカ!だったんだな」
「何を今更!」
「威張るな!!」左手で相手の頭を叩き言葉を続ける。
「でもまぁ、これが あんたの中学時代のうち方かい」
「つーか、1番遊んだうち方かな。特徴あるでしょ?」
「ありすぎて、泣けてくるわ」
「いろんな方法で打つた方が面白いしね…」
「それだけの理由かい。普通勝率で考えんかって、…もういいわ。んで、なに。この人が
あんたの中学時代の同級生かもしれないって?」
「ん。でもこの人が彼女だと決まったわけじゃないし。ネットの麻雀人口は数万人。当然
似たうち方の人もいるからね」
「でもあんたはそう思ったんだろ?」
「時々見える癖で同じのはあるけど、違いもあるからあくまでも可能性の問題」
「違い?」
- 121 :へたれ:2009/06/11(木) 11:55:09 ID:TPxNxlXm
- 「例えばうち筋がとても柔らかくなってる。素直になったっていうのか、ほら、ここなん
か。多分ユーキ達のおかげかも。無理な待ちが無くなってる。仲間が強いと満貫、跳満を
狙わなくっていいでしょ。きっと今はいい仲間に恵まれてるんだよ」
「なるほど、中学ではお前さんの尻拭いに彼女も苦労したわけか」
「そんなとこかな」
「素直やん」
「事実だからね……。でもね、楽しかった…よ」
「そんなに懐かしかったらチャットすれば」
「ん〜。止めとくわ。これからインターハイに臨む人の邪魔したくないしね」
「そっか…。ところであんた何しに麻雀部に来たん。麻雀やめてたんやろ?」
「………、ヤマシンが追試のことで私たちに用があるって」
「なっ!! 遊んでる場合やないやん!このバカたれ!! あまり待たせたら追試の上にまた補
習や!!」
「そうなったら責任をとって付き合ってやるよ」
「お前も追試組だろ!アホなこと言ってないでほら行くぞ!!」
- 122 :へたれ:2009/06/11(木) 11:55:31 ID:TPxNxlXm
-
これはインターハイの2週間前におきた小さな出来事。全国大会に挑む少女たちには届
かない小さな声の一つ。このような、声なき声援を背に、少女たちは望むものが得られる
とは限らない新たな決戦の場へとのぞむ。
----------
職人さんが増えて密かに嬉しい。GJ!!>ALL
- 123 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 11:56:02 ID:TPxNxlXm
-
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d581892.jpg
最近よく張られているこの絵。
全国大会へ向けての強化合宿中。新入部員獲得のためのポスター撮
りと理由をつけて、3人に無理やりポーズを取らせて笑っている部
長の姿が目に浮かぶ。
んで、「しょうない、お人じゃ」とあきれつつもカメラを構えてい
るのがマコ。
そして不思議なのは、なぜか合宿に参加している風越のキャプテ
ン。すっかり清澄にとけこんで違和感なし!w
- 124 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 14:26:42 ID:pF/xluNK
- キャプテンが部長をあれだけ意識してるのって、やっぱり一目惚れですか?
- 125 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 14:45:13 ID:CdnYV6AH
- うん
- 126 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 14:46:51 ID:nvSPIl+r
- 片目惚れ
- 127 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 14:49:01 ID:pdgsa6is
- この状態から
http://ranobe.com/up/src/up366444.jpg
二時間程の間に
http://ranobe.com/up/src/up366445.jpg
この状態に持っていった部長のたらしテクにかかれば
キャプテンが虜にされるのも納得
- 128 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 14:54:34 ID:NsQIhQ/3
- いっぱい優しくしてもらったんだろうな
キャプテンもその落とし方は得意だが、部長は飴鞭使い分けるね
優希の支えになったのも部長の言葉なわけだしそういえば
- 129 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 15:01:28 ID:CdnYV6AH
- さあSSを是非
- 130 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 15:03:05 ID:cq7x1sYH
- >>127
あれ? 二枚目部長の手が
- 131 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 15:15:03 ID:3ktSD7mL
- >>124
回想シーンのキャプテン視点の部長は
普段の2倍ぐらい凛々しかっただろ?
つまりはそういうことだ。
- 132 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 15:27:45 ID:TPxNxlXm
- >>123 アドレスミスってる。orz
こちらです。↓
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d581872.jpg
周りが頼りない中で、部長はより輝いて見えたんでしょう
>>131 に同意
- 133 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 15:33:21 ID:v7Jnfrcu
- >>130
…まったく手が早いな部長は
もしかしてチビっ娘趣m(ry
- 134 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 18:06:37 ID:vXWcMBh9
- >>130
この手は流石にコラ(?)だよね?
- 135 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 18:38:16 ID:Kd9fMlqW
- 取りあえず10話を見てくればいい
- 136 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 20:27:53 ID:huwQTAXx
- 加治木と桃子もガチだよな?
- 137 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 20:47:15 ID:KbGt9ysj
- >>136
ガチでないならなんだ
- 138 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 21:01:15 ID:NsQIhQ/3
- のどっちやはじめが脳内で色々やってるならその色々をやってるのがモモかじゅ
- 139 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 22:09:22 ID:Fyl0Z8hT
- >>136
大好きっすーでモモちんに落ちましたよええw
- 140 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:28:12 ID:0XX2wdUs
- アニメの10話でモモが一言だけ話した記念にかじゅモモSS投下。
エロなし、非常に残念な文章なので、嫌いな方はスルー推奨でよろしくお願いします。
それでは、投下します。
- 141 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:28:54 ID:0XX2wdUs
- 『貴方の問いに答えたら』
誰もいない部室はとても静かだった。
自分が座っているパイプイスがきしむ音すら辺りに響き、目を閉じると外から吹いてくる風の音すら聞こえてくるようだった。
麻雀部の部室だというのに、牌を切る音すらしないのだから思わず失笑してしまう。
午後2時。ほとんどの学年が授業中なのだから、私のクラスのように自習でもなければ皆教室にいるだろう。
だから今、この部室が静かななのは当然といえば当然なのだが、ふと私は思ってしまう。
風越女子や龍門渕ならどうなのだろうと。
きっと部室は牌の切る音が途切れることがなく、そして部員で溢れかえっているのだろう。
こうして部員が少ないことに頭を悩ませることもなく、ネットなどにも頼らず、好きなときに卓を囲むことができるのではないか?
私はそこまで考えると、その考えを断ち切るかのように軽くため息をはいた。
結局のところ、今の考えはただの無いものねだりであって、今考えるべきことではない。
今考えるべきは、日に日に近づいている地区予選にどうやって勝つかではないのか。
私はそう考え直し、先ほどまで読んでいた資料を手に取り直した。
そして一から読み直そうと最初のページを開こうとしたその瞬間、私はなんだか妙な感覚を覚えた。
誰かにジッと見られているような、まるで近くに人がいるような、そんな感覚。
私は一旦資料から目を離し、軽く辺りを見渡してみた。
だが、そこに人の姿を見つけることは出来なかった。
きっと気のせいだろう。そう結論づけて意識を資料に戻そうとした時、私はある人物のことを思い出した。
そこにいたとしても気が付かない、もはや能力といってもいいほどの存在感のなさを持った少女の事を。
「モモ、居るのか?」
「ありゃ?気付かれちゃいましたか」
- 142 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:29:20 ID:0XX2wdUs
- その言葉と同時に、私の手にはいつの間にかに誰かの手が重ねられていた。
見上げてみるとそこには黒髪の少女――東横桃子がそこに立っていた。
「よく分かりましたね。完全にステルスモードだったんすけど」
「なんとなく……な。だが、流石に場所までは分からなかった」
けれど初めてモモと会ったときは、その気配すらも分からなかった。
それを考えると、少しは進歩したのかもしれない。
「それでも凄いと思うっすよ。こうして気付かれたのって先輩が初めてっすから」
「そ、そうか……」
まるで私の心を読んでいたかのように、モモはニコリと笑った。
そんなモモを直視できなくて、私は気付かれない程度に目を背けながらそう呟いた。
「と、ところで、なんで部室にいる?まだ授業中ではないのか?」
「いやー、偶然廊下を歩いている先輩が見えまして、こっそり抜け出してきちゃいました」
『大丈夫っすよ。私影薄いから、どうせ気付いてないっす』と頭をかきながら話を続けるモモ。
先輩として授業を抜け出した事を怒るべきところなのだろうが、私は何故かそんな気持ちにはならなかった。
それは自分の能力をちゃっかり有効活用しているのを呆れたからか、それとも自分を見つけてくれたことの喜びからか、私にはよく分からなかった。
いや、きっと分かろうとしていないだけなのだろう。
分かろうとしてしまったら、きっと後戻りが出来なくなってしまうから。
「そういえば、さっきまで見てたんすか?」
「あっ、ああ……牌譜だ。風越と龍門渕のな。他にもいくつかあるが、この二校が一番興味深い」
そんな迷いを慌てて吹き飛ばし、私はモモの質問に答えた。
モモと出会ってから何度も繰り返した迷い。それが簡単に吹き飛ばせるはずもないのだが……
「風越と龍門渕……確か去年の県大会の2位と1位っすよね」
「ああ、流石にレベルが高い。まあ中には変な牌譜も混じってはいるのだが」
「強いんすか、やっぱり?」
「2位と1位だぞ、強くないわけがない」
私はそれを再確認するように、手に持っていた牌譜をパラパラとめくった。
見れば見るほど惚れ惚れするような牌譜の数々だった。自分では絶対に出来ないと思わせる和了りも一つや二つではない。
そしてその中で異彩を放つおかしな牌譜。それが去年の前年度MVPだというのだから、面白い。
天才の考えは凡人には理解出来ないということだろうか?
「この2校と当たるのは、早くて2回戦だ。出来れば決勝で当たりたいものだな」
決勝の舞台でこの2校と卓を囲み、そして戦う。
それが出来れば、どんなに素晴らしい事だろうと思う。そして優勝し、全国に行く事が出来れば……
- 143 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:31:00 ID:0XX2wdUs
- 「行けますかね、決勝?」
「そうだな……」
その質問に答えるか否か、私は悩んだ。
私がこの麻雀部の軸になっていることは、私がいくら否定しようとも拭いきれない事実。
そんな私が他の部員に、それも後輩に本音をもらしてもいいのだろうか。
だが、そう思ったのは一瞬の事。気が付いたら、私はモモに話をし始めていた。
「確かに妹尾が若干不安要素ではあるが、それでも10万近くの点数が半荘1回でトブことはないだろう」
希望的観測であることは分かりきっていた。
どんなことでもありえる、それが麻雀だと言うのに。
だが、そんなことを流石にこの場で言うつもりはない。
どんなことでもありえると言う事は、悪い事だけが起こる訳ではない。いい事だって起こりえると言う事だ。
そう結論付け、私は話を続けた。
「そして僅かでも点数が残っていれば、蒲原に私。それにモモ、お前がいる」
「私……っすか?」
「ああ。だから、可能性はゼロではない。といっても、団体戦にこうして出られるのだ。高望みはしてはいけないな」
その言葉に嘘などなかった。参加する事すら絶望的と思われた団体戦。
それにこうして参加する事が出来るのだ。初心者ながら了承してくれた妹尾、そしてモモには感謝しても仕切れない。
ふとモモの顔を見上げてみると、その表情がとても明るいことに気が付いた。
まるで名前を読んでくれた事が嬉しくてたまらない。そんな気持ちを表しているかのようだった。
「ねえ、先輩?」
「なんだ?」
「さっきの先輩の言い回しだと、私って期待されてるんすかね?その…先輩に」
まるで決まった答えを望んでいるような、そんなモモの言葉と声。
そしてその通り、答えなんて決まっていた。そしてそれを言わない理由なんてどこにもない。
「無論だ。期待している」
私がそう言うと、ただでさえ明るかったモモの表情が、さらに明るくなった。
「はい!先輩のために、私頑張るっすよ!なんせ先輩は、私を求めてくれましたから!!」
モモが私と出会ってから何度も何度も口にしたその言葉。
私はそれを聞くたびにフラッシュバックのように思い出す。
モモと始めて出会った時から、今に至るまでの気持ちの推移を。
ネット麻雀を打ったとき、私はモモの打ち筋と麻雀での性格に惹かれた。
そして初めて出会ったとき、私はモモの容姿に惹かれた。
数日たち、今度はその性格とその存在感故の儚さに惹かれた。
そして今でも、私はモモに引かれ続けている。
蒲原は私がモモの勧誘に成功した時、『岩戸をこじ開けた』と表現したが、なんてことはない。
私はただ……初めからモモに惹かれていただけなのだ。
その気持ちに、ただモモは答えてくれたにすぎない。
例えそれが『自分を見つけてくれた』という感謝に近い気持ちだとしても。
「先輩?」
「あ、ああ……頼むぞ、モモ。正直なところ、お前を一番頼りにしている」
- 144 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:32:14 ID:0XX2wdUs
- モモの私を呼ぶ声に、思い出したかのように、けれど俯きながらそう答えた。
先ほどまで考えていたモモへの気持ち。それを彼女本人に伝えた事は今の一度もない。
最初に惹かれたのが『麻雀が強いから』という理由だけになおさら。
ただ団体戦に出たいという我侭の為にモモを利用しているのではないか。
そんな気持ちを拭い去る事が、私にはどうしてもできなかった。
「……モモ?」
ふと、モモが何も話してこないことに気が付いた。
俯けていた顔をモモの方に向けてみると、そこには嬉しくて堪らないといった表情をしたモモがいた。
「先輩っ!!」
そしてその言葉と同時に、感極まったかのようにモモは私に抱きついてきた。
そのあまりの勢いに、思わずイスから倒れ落ちそうになる。
「おっ、おいっ!!」
「やっぱり私、先輩が大好きっす!!」
嬉しそうに、そして幸せそうに、モモは私に頬を擦り付けてくる。
その度にモモの髪から放たれる香りが、私の鼻腔をくすぐり続ける。
「ああ、もうっ!! こういうところでは抱きつくなと何度も言っているだろう?」
これ以上何かされては、私が理性を失いかねない。
慌てて離れようとするが、予想外に強いモモの腕の強さに離れる事が出来ない。
「いい加減、離れ―――」
「………じゃあ、どこならいいんすか?」
「な、なに?」
抱きついていた腕の強さをほんの少しだけ緩めて、モモはそう言った。
予想外の言葉に、私の声が裏返る。今の私はそれほどまでに動転しきっていた。
「先輩いっつも言いますよね。ここではやめろって。じゃあ、どこならいいんすか?」
「モモ……」
動転していた気が自然とおさまっていく。
そしてモモの真剣な表情に目が離せなくなり、モモの言葉に聞き入っていく。
「私はどこだっていいっすよ。道端だって、部室だって。先輩は……どこならいいんすか?」
本当に……どこならいいのだろう?
いつも当たり前の様に発していたこの言葉。その意味をまったく考えていなかった自分に気付く。
そしてモモは、今その答えを聞こうとしている。
- 145 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:32:46 ID:0XX2wdUs
- 「……モモ」
「なんすか?」
迷いはあった。
この気持ちは本当なのかと、悩んだ事もあった。
だが、モモのその真剣な瞳を見ていると、なんだかその迷いも悩みも晴れそうで……
「今度、私の家に来い。そこでなら…私は構わない」
自然と、この言葉が浮かんでいた。
この答えが正解かどうか、私自身にも分からない。
いやそもそも私はこの想いを告げてもいないのだから、限りなく間違いに近いのかもしれない。
私は気持ちを落ち着かせるように唾を飲み込み、モモの言葉をじっと待った。
「……っすよ」
「モモ?すまない、よく聞こえなかった。何を言って―――」
「はいっ!もうすぐにでも、今日にでも行かせてもらうっすよ!!」
そう言ってモモは緩めた力の分、いやそれ以上に強く抱きついてきた。
「ああっ!だからこういう場所ではっ!!」
先ほどと同じように抱きついてきたモモを離そうと、腕を振り上げる。
だけど先ほどと違い、そのまま離そうとする気には何故かならなかった。
「まあ、いいか……」
どうせ私たち以外、誰もいないのだし。
そう考え、私は振り上げていた腕をそっと下ろした。
本当はモモと同じようにしてやればいいのだろうけど、そんなことが出来るわけがない。
私はそうやってモモに抱きつかれながら、気づかれないようにそっと時計を見た。
授業の終わりまであと20分。そしてその後には蒲原たちも部室にやってくるだろう。
それくらいなら……別に。
私は時が経つのを忘れるように、そっと目を閉じた。
今はただ、モモの温もりだけが感じる事ができるようにと。
- 146 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:34:13 ID:0XX2wdUs
- 以上です。お目汚し失礼しました。
それはそうと、かじゅ先輩の「ここではやめろ」発言の「ここでは」は永劫ネタにされ続けると思う…
- 147 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:35:17 ID:jm+pFcNA
- >>146
リアルタイムで追って感動した
ありがとう
どこならいいんすかね本当に
- 148 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:43:19 ID:aCwU8g7I
- GJ
良いと思います
- 149 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:46:08 ID:v7Jnfrcu
- 盃を持て!かじゅ先輩がモモを自宅招待したことに乾杯しようではないか!
>>146GJ
- 150 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:51:12 ID:5t+cwozW
- >>146
GJ!!!
- 151 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/11(木) 23:56:48 ID:Fyl0Z8hT
- >どこならいいんすかね本当に
いやまったくw
そして>>146さんぐっじょぶっす!
- 152 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/12(金) 00:09:18 ID:PrU3hD5t
- >>72
亀だがサンクス
ここの人はブログでの活動だけなのかな
- 153 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/12(金) 01:20:36 ID:386EUom+
- >>146GJっす
家で激しく求め合う2人がみたい
- 154 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/12(金) 20:32:40 ID:g2QeAkfI
- <a href="http://mbup.net/p.php?p=86668.jpg">JPEG画像</a>
- 155 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/12(金) 23:45:41 ID:28puWw/b
- 何か書き込み少ないけど、もしかして規制ラッシュ発動?
- 156 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/12(金) 23:49:59 ID:910z0F2a
- こっちは大丈夫だじぇ
自分につけた首輪のリード持ってキャプテンに詰め寄る池田はまだですか?
- 157 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/12(金) 23:54:51 ID:VFxKXPhx
- >>154
照れキャプテンかわぇぇええええええ
- 158 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 01:20:56 ID:o3qt9jRK
- 普通に原作通りの小回りと順番なのに前後を省いただけでただのガチ告白になるという
ttp://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d582699.jpg
- 159 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 01:39:25 ID:bNP+Ivqn
- >>158
告白からいきなりちゅっちゅか
- 160 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 01:44:41 ID:bNP+Ivqn
- あ、一コマ目を「私は君が欲しい」に変えたらさらに自然になるんじゃないか
- 161 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 02:36:44 ID:kv2ivSoQ
- こんな時間に何ですが、ss投下開始します。
8レスほど使用させてもらいます。
百合ごっつ薄めですが、見ようによっては濃い…かもしれません。
- 162 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 02:40:19 ID:kv2ivSoQ
- その日、清澄高校麻雀部は休養日だった。
一年の活躍によってインハイ出場が決まって一ヶ月後、リフレッシュの意味も込めてである。
「とは言え、暇ねぇ…」
なら受験勉強でもしようかとは全く思わない竹井久だった。
家で腐っているのもしょうがない。ブラリとアテもなく家を出た。
その日、風越女子高校麻雀部元主将、福路美穂子は買い出しに出ていた。
「お米50kg…ああ、牛肉買うのを忘れていたわ」
来年こそは後輩達が『伝統の風越』を復活させてくれる事を信じて、夏合宿の雑用を買って出たのだった。
その日、鶴賀学園元麻雀部員、加治木ゆみはデートに行く途中だった。
「…早く出すぎたか?」
現在、待ち合わせ時刻1時間前である。
ゴンっ
買い出しリストを見ていた美穂子とウインドウショッピングをしながら歩いていた久が正面衝突をした。
お互いに前方不注意である。
「いたた…」
「ご、ごめんなさい余所見してて…きゃー!!玉ネギー!!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
目の前に転がる玉ネギを拾い集めるゆみ。基本、いいひとである。
「ああ、ごめんなさい。私も余所見してて…あら?」
「はい、これで全部ですか?…え?」
「態々拾って頂いてありがとうございます…はい?」
互いの顔を見て、異口同音に言葉を発する。
「「「貴女達、どうして此処に?」」」
- 163 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 02:42:25 ID:kv2ivSoQ
- 各々が何故この場所に居るかを話す――ゆみだけは言葉を濁したが。
「ふーん…」
適当に相槌を打った久の頭上に電球がついた。
「ここで会ったのも何かの縁…打たない?貴女達には興味があったのよねぇ」
「奇遇だな、私も興味があるよ…貴女達の打ち筋は非常に興味深い」
「…少々お時間を頂けますか?」
上埜さんと打てる――!!
降って湧いた幸運に逸る心を気づかれないように、美穂子が公衆電話に向かう。
「もしもし、華菜?ちょっと急用が出来てしまったの…
ええ、申し訳ないんだけど誰でもいいからいつもの八百屋さんまで来てくれないかしら?」
この先二度と有るか無いかの機会、最愛の少女には申し訳ない気持ちでゆみが携帯を操作する。
「…もしもし?私だけど…悪い、急用が入って…そ、そんなんじゃない!…浮気!?
違う!断じて違う!詳しい事は後で話すから!…うん…本当にごめん。それじゃ」
傍で聞いていたであろう、久に恐る恐る振り返る――やはりニヤニヤしていた。
「へぇー。何か歯切れ悪いとは思っていたけど。そうか、デートだったんだ」
逆恨みだとはゆみ自身でも思っていたが、完膚なきまでに叩きつぶすと決心したのは無理もない事だろう。
- 164 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 02:45:49 ID:kv2ivSoQ
- まこの家は遠すぎるので、手近な雀荘に入る。
最近OPENしたノーレートと風速1mのダブルレート雀荘である。
「ほう?これはまた、愉快な面子が揃ったものだ」
声がした方を向くと、負けず劣らず愉快な面子が居た。
「そっちこそ、その組み合わせはどうなのよ?」
そこに居たのは龍門渕高校の沢村智紀とプロ雀士の藤田靖子――
「さっき偶然出会ってね。用もあったから打ちながら話そうか、と」
「あらあら、私達の勝負に付き合ってもらえると思ってたのに」
「いや、せっかくの豪華メンバーなんだ。君達で打って欲しいな」
- 165 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 02:48:22 ID:kv2ivSoQ
- 起家:ゆみ
配牌の最後、ゆみが第一ツモを取った時、美穂子から声がかかる。
「申し訳ありませんが、半荘1回で終わらせてもらいます」
「私はどちらでも構わない。早く終わる方が、どちらかと言えば歓迎できるな」
「私もいいけど…時間がないの?だったら無理に付き合って貰わなくても」
「いえ、時間的制約ではなくて」
急に広がってきた雲が太陽を覆い隠し、ポツポツと雨が窓を打つ。
そして稲光が奔ると同時に、青い炎がゆっくりと立ち昇る――
「――身体が持たないんです」
「…初っ端から全開モードって訳ね」
「…では、行こうか」
「レート」
さも当たり前のように、智紀が口にする。
「ウルトラピンまでなら受ける」
「いやいや、沢村さん?高校生がお金を賭けるのはヤバイでしょう?」
「それ以前に、賭博行為は立派な法律違反だぞ」
「そう」
自分で発した言葉なのに智紀はそれ以上の執着を示さなかった。
――代わりに興味を示したのは藤田である。
- 166 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 02:50:24 ID:kv2ivSoQ
- 「裏の世界に生きる人間としては、何かがBETされていないとやる気が出ないか?」
「裏の世界――!?」
三人が驚愕する。
「そうさ、結構有名でね。色々と二つ名があるよな?
『捕食者』とか『眼鏡の死神』…『killing actress』なんてのもあったな?」
「証拠」
眉一つ動かさず、智紀が聞き返す。
「証拠、ねぇ…5日前、東秋留ヒルズ、31階…時間も必要かい?」
「他言無用」
脅す訳でもなく、嘆願する訳でもなく――ただ通告するように。
「…言えば殺す、か」
第一打、6ピンを切りながら、ゆみが口に出した。
――勿論、全員が意味を理解していた。
外は夏の夕立の真っ只中だった。ゲリラ豪雨とまではいかないまでも、強い雨が窓を叩き付ける。
雷も近づいてきたようで、稲光から落雷音までのラグが短くなってきている。
粛々と場は進み、智紀以外の3人がツモ上がりを1回ずつと
久が智紀から1300点の一本場をロンして向かえたオーラス。
最初に異変に気が付いたのは美穂子だった。
この半荘は操作されている――?
程なくして久とゆみも気が付く。
これは天江衣や宮永咲の『支配』とかのレベルじゃない。もっと大局的な範囲での『操作』だと――
- 167 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 02:52:46 ID:kv2ivSoQ
- 「リーチ」
『操作』しているであろう人物――智紀からリーチ宣言がかかる。
このまま進めば満貫の三本場をツモ上がるだろう。そして――
全員の点数は原点の二万五千点になる――!
真っ先に動いたのはゆみだった――何も指を咥えて見ている事もない。
「カン」
次に久が動く。
「カン」
ドラがあっという間に2種から6種へと増えて行く。
6種もあれば、縦の流れではない限りどれかは乗るだろう。
これならこの狂気じみた操作を、操縦不能にする事ができると二人は考えていた。
最後に美穂子が動いた。
「リーチ」
そこで初めて智紀が顔を上げる。
ゆみも久も驚きをもって美穂子を見た。
この流れで聴牌できるはずがない――!
視線に気が付いた美穂子が慈愛の笑みを返した。
――ゆみと久にはメフィストフェレスが舌なめずりをしたようにも見えたが。
そして一巡後――
「ツモ」
静かに決着の時を向かえた――
- 168 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 02:55:30 ID:kv2ivSoQ
- 雨上がりの街を三人が歩いていた。
空は突き抜けるような青さを取り戻し、西から夏の太陽の残照が背中を照りつける。
「まさか本当に全員を原点にしようとするなんて、ねぇ…」
「しかし…福路さん、あれノーテンリーチだろう?よくもまぁ、あんな事が出来たものだな」
「…『視えた』んです…例えドラが8種になっても1枚しか乗らないって」
「しかし…何故、県予選であの『操作』をしなかったのか…いや、気にしても仕方ないな」
「……裏世界で生きるには表での賞賛は邪魔なのかもしれませんね」
「…私達が考えてもしょうがないわよ。ねぇ、ラーメン食べに行かない?いい店知ってるんだ」
「……君は何のために裏の世界に居るんだ?」
静かにデータを打ち込んでいた智紀に問いかけた。
「貴女は?」
「プロにも色々としがらみが多くてね…まぁ、好き好んで首を突っ込んでないことは確かだよ」
タバコを深く吸い込み、ゆっくりと煙を吐き出す。
そしてもう一度同じ問いかけをする。
「君は、何のために、あの場所に居るんだ?」
溜息をついた智紀がPCを操作して、画面を藤田に向ける。
画面に映っていたのは、動画だった。
- 169 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 02:58:11 ID:kv2ivSoQ
- 「……これは君か?」
一人の少女がレイプされていた。
何人も、何人もの男に、嬲られていた。
音は消しているが――少女は泣き叫んでいた。
「次は衣だから」
「何?」
「私が打てなくなれば、次に打つのは衣。龍門渕が衣を手元に置いてるのはその為」
PCのディスプレイを閉じ、見上げたその目に――感情はなかった。
「汚れるのは私だけでいい」
静かに立ち上がり、藤田の横を通り過ぎるとき一瞬だけ立ち止まる。
「衣は、私が守る」
――そこに感情は見えなかった。
- 170 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 03:07:58 ID:kv2ivSoQ
- 以上です。お目汚し失礼しました…って、取られてる!?締めの文句>>146氏に取られてるよ!?
いや、別にいいんですけどw
と言う訳で、誰が主人公やねんとツッコミ入れたくなるようなssでした。
(もちろん自分は主人公は彼女だとの前提でssを書いていますが)
分かりにくい用語も出したので解説など。
風速1m
雀荘の平均レート、所謂点ピンって奴です。
箱で3000円ほど。
ウルトラピン
社長レートとか、政治家レートと書いたほうが良かったかも…
箱で30万円という、鬼レートです。
ちなみに風速もウルトラピンもローカルでの呼び名なので、うかつに使うと恥を書きます。ご注意をw
- 171 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 03:10:24 ID:kv2ivSoQ
- ああ、申し訳ない。1つ忘れてました…
>>146
GJ!
モモの押しに負けてるかじゅ可愛いっす!
- 172 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 03:14:25 ID:trHHfPul
- 内容はおいといて、そういう描写入れるなら事前に言えよ・・気分悪いわ
- 173 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 03:34:35 ID:2S354f/C
-
/// ` ー-、___,
_, -‐ ´ ̄` ┘' <_
 ̄ >- / , \
/ , / ,イ l ヽ \___
、___, -‐´ l /| / | | l | 、 ゙、 ゙、-‐'´
 ̄`ーァ .| .| | | ゙、!、 ヾ\ ゙、 ゙、 ゙、 、 ゙、
// ハ |_,゙、|_ \| ,>-、__゙、 l | | |
/ |'´ \`| | | ト、|
/ .,ィ .r.| _、 , _ ソ| ,イ /、 ., \
// ヾ|^| ≡≡≡|⌒| ≡≡≡ | ソ|ハ / ^}/`ー┘
, -〉、._____.ノ \____.ノ ソ ,イ--、
/ ( ,-/ \ 仲良く
, -‐ ´ \ ⊂ー‐---―つ ノ.| ゙、 仲良く
/___ >‐' ´  ̄ ̄`ー- 、 -‐_´ノ !、 ゙、
/  ̄  ̄`ー'、___,、 `ー-、_ \__ ゙、
/ ` ー 、  ̄ ̄ \ |
L__ ___ `ー-、_ \ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ー- |
- 174 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 03:39:04 ID:Ti0NtjHv
- とうとうはじめ回だな。興奮してきた
- 175 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 04:09:05 ID:VigZruzf
- >>170
あほう
- 176 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 07:41:57 ID:vyoMGhKa
- >>170
ところどころニヤニヤさせてもらったw
GJ―――
途中まさかのカツ丼×智記かと思ったら
智衣だったとは…
ただやっぱり注意書きは付けるべきだと思うけどな
- 177 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 07:43:17 ID:FKKPJ7fF
- >>171
そういうシーンいれるなら警告していただけると…びっくりした。
- 178 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:01:13 ID:Dvedvq3E
- >>171
その内容で注意書きなしとか人格を疑うわ
- 179 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:12:21 ID:m0nXXZw/
- >>171
………
- 180 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:16:19 ID:Rg5Am7aV
- >>170
お目汚し失礼しましたくらいだれでもいう。
とるとかとらない以前に決まり文句。
- 181 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:18:38 ID:BlLNvHui
- おいおい、フルボッコだな。中堅戦の文堂さんかよ
- 182 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:24:08 ID:NnFSnHZx
- >>171
アンチ百合乙
- 183 : ◆AjotIQkrmw :2009/06/13(土) 08:24:56 ID:kv2ivSoQ
- おはようさんです。
注意書きを忘れたことで皆様に御不快な思いをさせたことを深くお詫びします…
以後気を付けます。申し訳ありませんでした。
- 184 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:41:37 ID:o3qt9jRK
- >>160
あのー、ただの人前でいちゃつくバカップルになったんですがw
ttp://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d582781.jpg
>>183
まあどんまい
これからは色々気をつけてな
- 185 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:43:03 ID:Ti0NtjHv
- これは文堂×キャプを書けという啓示なのか
- 186 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:44:05 ID:Ti0NtjHv
- >>184
ウッヒョヒョー
- 187 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:48:18 ID:mEQVHlK8
- >>184
朝からナイス百合ップル!モモ果樹は人生の燃料だなー
- 188 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:51:48 ID:m0nXXZw/
- >>184
可愛すぎるよこいつらwww
いかん朝から花畑
- 189 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 08:57:47 ID:mEQVHlK8
- 不穏な空気を取り除こう!
只今より「風越幼稚園第3幕SS」でスレをお借りします。
相変わらずの直打ちの為、1時間ほど占領してしまいますが
許して欲しいっす。
キャプテン×華菜ちゃん+コーチです。
- 190 :風越幼稚園第3幕 ◆UOt7nIgRfU :2009/06/13(土) 09:10:21 ID:WPKd2Qbd
- ―――風越女子高校の最終下校時刻を告げるチャイムが響く中、
誰もいない麻雀部部室で福路美穂子は郷愁の念を感じていた。
その手には、お世辞にも綺麗とは言い難い小さなカード。
時は十数年遡る――――。
「美穂子ちゃん、華菜ちゃんの姿がお昼から見えないんだけど、
どこに行ったか知らないかしら?」
エプロン姿の先生が心配そうな顔で美穂子に問いかける。
美穂子は首を横に振って知らないことを伝えると、弾かれたように
走り出した。
「あっ! み、美穂子ちゃん?」
先生の声を振り切るように、長い廊下を抜けて、靴箱で上履きを
履き替えてお外へ飛び出します。
「いつものお砂場にはいないわ……どこに行っちゃったの…?」
お砂場チャンピオンの華菜ちゃんの姿はありません。きょろきょろと
辺りに目をやっても、気配すらありませんでした。
今までもこうして姿が見えなくなることはありましたが、ほとんどは
お布団部屋でお昼寝してたり、久保コーチにいじめられて裏庭で
ふてくされていたりと、すぐ見つけられたのに今日は様子が違います。
「何か、大変なことになってなければいいけど……」
- 191 :風越幼稚園第3幕 ◆UOt7nIgRfU :2009/06/13(土) 09:21:30 ID:WPKd2Qbd
- 華菜ちゃんが居そうな所は全部探し、万が一のために幼稚園の周りも
探したけれど見つかりません。
「まさか、悪い人に誘拐された――――?」
そんなイヤな考えが浮かんだけれど、ぶんぶんと頭の中から振り払って
もう一度幼稚園の中を探し始めました。
すると向こうに、久保コーチの姿が見えました。
「おぅ、美穂子。顔が真っ青だぞ。どーした?」
「あ、コーチ。実は華菜が……」
華菜ちゃんが居ないことを知るや否や、コーチも血相を変えて探し
始めてくれました。
おゆうぎ室、おトイレ、体育用具室もひとつひとつ丹念に探して、
3周目に入ろうとしたその時でした。
「……池田ァァァァァァァァァァッ!」
幼稚園中に久保コーチの怒号がビリビリと響き渡りました!
美穂子ちゃんもその声がした方へ駆けつけます。
「華菜!?」
開いていた扉の中に飛び込むと、半ベソの華菜ちゃんとコーチが
いました。そこは、普段あまり使わない工作室でした。
日が差さない薄暗い部屋の中、折り紙やハサミ、みかん型の水ノリが
そこら中に散らばっています。
「華菜! ……良かった、見つかって……!」
「キャプテン…」
- 192 :風越幼稚園第3幕 ◆UOt7nIgRfU :2009/06/13(土) 09:36:46 ID:WPKd2Qbd
- 美穂子ちゃんが駆け寄って抱きつくと、華菜ちゃんは不自然な動きを
しました。後ろ手に何かを隠すような素振り。少し気にはなったものの、
無事だった嬉しさの前に吹き飛んでしまいました。
「もう…心配させて。こんなところで何してたの?」
「……言えないし」
「?……どうしたの? 華菜?」
煮え切らない華菜ちゃんのその態度に、久保コーチのゆるゆるな
堪忍袋の尾がいとも簡単にブチ切れます。
「池田ァ! 心配してくれた福路にその態度は何だァ!」
「コーチ、大丈夫ですから。これ以上怖がらせないでください」
「あ、あぁ…わかった」
コーチの方へ向けられた視線は、両の目が開けられていた冷ややかな
もの。醸し出される凄みに、コーチも素直に従います。
「何か作ってたのね。でも、なんでひとりでこっそりしていたの?」
「……………………………」
「私にも、言えないこと?」
「そんなこと、ないけど……」
よしよし、と頭を撫でてあげると、緊張していた顔が少しずつゆるんで
いくのが分かりました。
口を少しとがらせ、目を伏せたまま、後ろ手に隠していたものを
おずおずと前へ……
「これって……」
色とりどりの折り紙で花を折ったものが切り貼りされ、真ん中には
クレヨンで文字が書かれた小さなカードが握られていました。
- 193 :風越幼稚園第3幕 ◆UOt7nIgRfU :2009/06/13(土) 09:50:01 ID:WPKd2Qbd
- よく見てみると、そこには
『きゃぷてん、おたんじょおび おめでとう』
の文字。
「華菜……これ、私のために…?」
「渡すまで秘密にしたかったし……」
「…そうだったんだ」
廊下を駆けてくる足音が聞こえ、先生達が集まってきました。
この状態が見つかれば、華菜ちゃんが怒られるのは確実です。
もうすぐそこまで近づいてきていました……。
「あらっ? 久保さん?」
「……先生。池田は大丈夫です。だから、一緒に向こうへ行きましょう」
「…そう。それなら………」
先生達の足音が遠くなっていきます。工作室はまた静かになりました。
「ありがとう、華菜。とっても嬉しいわ。……でもね? もう心配させないで。
本当に探し回ったんだから……」
「ごめんなさい……」
「うん、わかってくれたならいいのよ♪」
そう言って、美穂子ちゃんは華菜ちゃんの頭をクシャクシャっと撫でて
優しく微笑みました。
「1日早いけど、キャプテン、お誕生日おめでとう!」
「うん…うん、ありがとう、華菜」
- 194 :風越幼稚園第3幕 ◆UOt7nIgRfU :2009/06/13(土) 10:08:27 ID:WPKd2Qbd
- 「あ、キャプテン! 下校時刻過ぎてますよ!」
その声にハッと我に帰り、振り返るとそこには県予選の大将の姿が。
あの頃と変わらない、まっすぐな瞳が輝いていて。
「……何見てたんですか……って、フギャッ☆」
美穂子の手の中のものが『何か』気づいた華菜は、これ以上ない
ほどに驚き、顔を赤く染めてわたわたとパニック状態に。
「懐かしいでしょ? 今でも私の宝物なんだから」
「そ、それはぁ〜! な、なんでそんなもの持ってきてるんですか!」
「あら、肌身離さず持ってて欲しい。って言ったのは華菜じゃない?」
「そんな、子供の時のお願いを守るなんて、キャプテン義理堅すぎるし!」
「いいじゃない、本当に嬉しかったのよ?」
「うぅ……」
申し訳なさそうに縮こまる華菜のもとへゆっくりと歩み寄ると、ふと何か
思いついたような表情を浮かべる。
「そうだわ、お礼返しはまだしてなかったわよね?」
「…え、そうでしたっけ?」
と、顔をあげた華菜の唇に、突如押し寄せる柔らかい感触。
触れるだけの軽いキスを落とす。
「きゃ、キャプテ…ッ!?」
「遅くなった分、これぐらいは許してね?」
「……にゅぁあああああ………!」
ふわりと華菜を抱き寄せると、甘い香りが鼻孔をくすぐった。
時を超え、場所を超え、高められた想いが今、花を咲かせた。
華菜の生涯で最高に幸せな日となったのは言うまでもない。
−ENDー
- 195 : ◆UOt7nIgRfU :2009/06/13(土) 10:09:29 ID:WPKd2Qbd
- おしまーい。
- 196 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 10:27:02 ID:jW4PKw4w
- >>195
「生涯で最高に幸せな日」という記述は、今後のキャプ×部への布石?
というつまらない冗談はおいておいて。
特に池田がウザクなくって、とても"かわいらしい"。ほのぼの池田×キャプもいいものです。
GJ !!
- 197 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 10:40:13 ID:GTJf5SNY
- 池田はウザいから池田なのだ……
何はさておき>>195ナイス
- 198 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 11:13:03 ID:R77WKwrx
- >>195乙GJ!
続きは?ねえ、キャプテンとカナのにゃんにゃんは?
- 199 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 12:32:04 ID:Dvedvq3E
- >>195
GJ!!何故かコーチに萌えたw
今更メガミマガジン読んだんだけど、国広君はジゴロなの?
- 200 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 13:45:25 ID:trHHfPul
- はじめきゅうんはちゃんとメイドの仕事してるじゃまいか
- 201 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 13:45:52 ID:ZLQc5HNv
- >>195GJ
そういえばかじゅって、部員は基本名字呼びなのに、モモだけモモ…
これはかじゅなりの愛情だと勝手に思ってますw
- 202 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 21:34:27 ID:o3qt9jRK
- >>195
GJですー
ネタを探して1から読み返していたら初めの方妙に京が出張ってて違和感がw
- 203 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 22:04:56 ID:m0nXXZw/
- >>202
誰だそいつ。新キャラか
- 204 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 22:22:13 ID:o3qt9jRK
- >>203
無理に触らないでorz
GJだけでもどうかと思って
最初ハーレムっぽいの目指してたのかなでも今の路線に変更して正解だよねとか書いてたんだけど
百合スレで書く話でもないなと思って消したら中途半端に残ってorz
- 205 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 22:56:28 ID:m0nXXZw/
- >>204
ごめんね
- 206 :名無しさん@ローカルルール変更議論中:2009/06/13(土) 22:57:14 ID:pq+PdjOF
- 馴れ合おうとすんな気持ち悪い
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